KDDI研究所は1月21日、米国Fleksyとともに、Androidスマートフォン向けの文字入力アプリ「Fleksy」の日本語版を共同開発し、Google Playで公開したことを発表した。Android 4.1以上のOSが対象となり、NTTドコモやソフトバンクのスマートフォンでも利用できる。iOSアプリについても提供を検討しているという。
Fleksyは、スマートフォンでの文字の誤入力を、スワイプするだけで簡単に自動補正できるキーボードアプリ。フリック時の指の位置や、スワイプの方向を解析して、最も近い言葉に変換する。文字を打ち間違えても正確な単語に変換できるため、高速な文字入力が可能になる。2015年12月時点で世界で1000万ダウンロードを超えているという。
今回、KDDI研究所はFleksyが従来実装していた「QWERTY キーボード」に加えて、日本語独自の入力方式である「フリック入力」に対応。また、KDDI研究所の文字入力や自然言語解析の技術を活用して、日本語入力に対応したジェスチャー操作UIと、誤入力自動補正機能を搭載した。
Fleksyは、アルファベットを使う欧米系を中心に、ドイツ語やインドネシア語など数十言語に対応していた。しかし、「ひらかな」や「漢字」が入り混じる日本語は技術的にも開発が難しいうえ、フリック入力も日本独自の方式だった。そこでKDDI研究所と組み、日本語版を共同開発したという。具体的には、まずひらがなに変換してから漢字に変換する2段階で開発を進めたそうだ。
単語数については、一般的な辞書に収録されている単語は網羅したほか、「進撃の巨人」など知名度の高い固有名詞も変換できるという。また、同アプリはスマートフォンでの文字入力が苦手な人や、視覚障がい者などによる正確な文字入力もサポートできる。そのため、ユーザーから好評であれば、たとえば今後販売するシニア向けのスマートフォンなどにプリインストールするといった可能性もあるとした。
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