インターネットの発達と普及のおかげで、テレビ会議が手軽に利用できるようになった。そのため、同じ仕事をするプロジェクトのメンバーが全世界に散らばっていても、スムーズに意志疎通して作業を進められる。
とはいえ、画面とカメラのどちらを見て話すか迷ったり、人数がある程度多いテレビ会議だと誰が誰に向かって話しているのか分かりにくかったりして、実際に対面する会議ほどの臨場感は得られない。話し相手の姿を空間に投影するSFのような技術が実用化されるまで、このもどかしさは続く。
そんなSFの世界が実現するまでのあいだ、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中の、タブレットを載せて可動式にするスタンド「eMotion」でテレビ会議をしてはどうだろうか。
eMotionは、自走する台車に取り付けられたスタンドの上部に、7インチから10インチのタブレットが装着できる。電話回線のほか、インターネット経由の「Skype」「FaceTime」「Hangout」といったビデオ通話に対応したサービスを使えば、まるで相手がその場にいるかのように対話できそうだ。
eMotionの移動は、遠隔地にいるユーザーがPCやiPhone、iPad、Androidデバイスで制御可能。テレビ会議の際、話しかける人の方にタブレットの画面を向けたり、相手の近くまで移動していったりすれば、現場で会議に参加している感覚を強められる。
自宅などに置いておけば、離れた場所から留守宅のようすを見守るセキュリティロボットのような使い方もできる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間3月3日まで。目標金額の7万カナダドルに対し、記事執筆時点(日本時間1月19日12時)で集まった資金はまだ約4000カナダドル。キャンペーン期間はあと44日ある。
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