Mobile Mouse Proは、iPhone/Apple WatchをMacまたはWindowsのマウスに変えるアプリだ(別途、iPad版およびAndroid版あり)。アプリの他に、無料のサーバソフトウェアを公式サイトからダウンロードして、使用するMacまたはWindowsパソコンにインストールする必要がある。また、プレゼンテーションでスライド操作を円滑に行うためには、「pro presentation module(プロ・プレゼンテーション・モジュール)」をアプリ内で購入する必要もある(執筆時点で240円)。本レビューは、オプションを導入した状態で行っている。
PC側でサーバソフトウェアを起動した上で、PCとiPhoneを同じWi-Fiネットワーク上にある状態にし、Mobile Mouse Proを起動すると、アプリ側からサーバの検出が始まる。サーバが検出されると自動的に接続されるので、特に設定画面を操作する必要もなく、iPhoneをマウスとして使えるようになる。iPhoneの画面で指を滑らせたりタップしたりすることで、iPhoneをタッチパッドやMagic Trackpadのように使うことができる。
画面下部にある横に長いバーは、マウスの左右ボタンの役割を果たす。また、画面下部中央にある黄色い三角形のアイコンは、下向きの三角形をタップすると、Finder表示になり、上向きの三角形をタップすると元の表示に戻る。アプリ画面右上にある矢印が交差しているアイコンをタップすると、この部分が画面全体に表示され、iPhoneを動かしてもカーソルは移動しないが、2ボタンマウスのような感じで使えるようになる。
キーボードアイコンをタップすると、拡張キーの付いたキーボードが表示される。日本語の文字入力は難しいが、英語キーボードなど入力変換が不要な言語の場合は問題ない。また、キーボードの種類を切り替えて、ファンクションキーやテンキーとして利用する分にはとても便利だ。特に、ノートPCやMacのワイヤレスキーボードにはテンキーが付いていないため、数値の入力に時間がかかってしまうが、Mobile Mouse Proをテンキーとして使えば高速に入力できる。さらに、Macのドックに表示されているアプリアイコンを表示してアプリを起動したり、iTunesやブラウザを操作したりすることも可能だ。また、オプション設定により筆圧感知機能のついたJot Touchなどのスタイラスを使うこともできる。
MacでもWindowsでも使えるので、入れておくといざという時に便利だ。
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