メニューページには、自分がライブラリに所有しているメディアのほか、Amazonからのお薦めコンテンツも表示される。購入履歴やダウンロード履歴に基づいて、ユーザーが興味を持ちそうなPrimeコンテンツを紹介しようとする。筆者へのお勧めは、特に音楽についてはかなり正確だったが、新しいものを紹介されたことはなく、気に入ったがライブラリに入っていないものだけだった。
これに関連して、Amazonのタブレットとしては初めてmicroSDカードスロットが搭載され、さらにうれしいことに、Primeコンテンツをメモリカードにダウンロードできるようになった。そのため、内部ストレージの空き容量を以前より確保できるようになり、ダウンロードできるメディアの量も増えることになる。
ストリーミングビデオのアップグレードとしては、新たに「Advanced Streaming And Prediction」(ASAP)機能が採用された。ユーザーの視聴習慣に基づき、ユーザーが視聴しそうな番組や映画を選択されるより前に予測して、ビデオを事前にバッファすることで、ロード中の待ち時間をなくそうという機能だ。内部的に動作する機能なので、注意して見ないとその効果には気付きにくい。筆者はテレビ番組を連続でストリーミングしていたとき、前のエピソードが終わると、すぐに次のエピソードがスタートしたことに気づいた。だが、何か新しいものを見ようとしたときは、選択した後、バッファリングにまだ数秒かかっていた。この違いは、レビュー機のOSが初期バージョンだったためかもしれない。いずれにしても、ASAP機能がうまく動作するときは、十分その名にふさわしい機能と言えそうだ。
Amazonのタブレットが、読書用の端末としても素晴らしいことを忘れないでおこう。Fire HD 8は「Kindle」とシームレスに統合されており、そこにWord Runner機能が加わった。これは個々の単語をユーザーが好きなペースで表示できる速読機能だ。類似の機能を持つ「Spritz」というソフトウェアを聞いたことがあるかもしれないが、Word RunnerはFire OSに組み込まれており、ほとんどの英語の書籍で機能する。一度に1単語ずつに集中できるので、読解の役に立つということは理解できるが、個人的には、ページ全体を自分のペースで読むときほど楽しめなかった。その味わいに、いやこの場合は見た目に慣れるまで、時間がかかる機能なのだろう。
Fire HD 8の機能の豊富さに圧倒されてしまったという人は、「Mayday Screen Sharing」が各機能の理解に役立つはずだ。タブレット上でAmazonにサポートを依頼すると、タブレットの画面をカスタマーサービス担当者と共有して、自分の画面を見てもらいながら、解決策を探す手助けをしてもらえる。
後編に続く。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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