米国家情報長官の個人アカウント、ハッカーが不正アクセスか

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 水書健司 長谷睦 (ガリレオ)2016年01月14日 11時59分

 2015年10月に米中央情報局(CIA)長官の電子メールアカウントに不正にアクセスしたハッカーたちが、今度は米国家情報長官のJames Clapper氏の個人オンラインアカウントに目を向けた。

 米国時間1月12日付のMotherboardの記事によると、2015年にCIA長官のJohn Brennan氏のアカウントへの不正アクセスに関与したハッカーたちは、Clapper氏の複数のアカウントに侵入したと主張しており、それらには同氏の個人電子メール、インターネット、電話が含まれているという。また、これらのハッカーは、Clapper氏の自宅の電話にかかってきたすべての通話がFree Palestine Movementへ転送されるよう、設定を変更したという。

 国家情報長官室のBrian Hale報道官は12日夜、同長官室が「その問題を認識しており、関係当局に通知した」と声明で述べた。その他の詳細は、何も明らかにされなかった。

 今回報じられた不正アクセスは、ハッカーたちが米政府の情報関係機関の高官に関心を向ける傾向が、さらに強まっていることを明確に示すものだ。

 Brennan氏のアカウントへの不正アクセスに関与した複数の人物が、Wiredに語ったところによれば、彼らはVerizon AOLのカスタマーサービス業者をだまし、同氏の電子メールアドレスやキャッシュカード番号の下4桁などの個人情報を入手したという。また、そうした個人情報を使ってAOLにBrennan氏のパスワードを再設定させ、アカウントにアクセスできるようにしたとも主張している。

ハッカーらによって自宅の電話にかかってきたすべての通話がFree Palestine Movementへ転送されるよう設定されたと報じられているJames Clapper氏
ハッカーらは、James Clapper氏の自宅の電話にかかってきたすべての通話がFree Palestine Movementへ転送されるようにしたと報じられている。
提供:Corbis/Splash News/Corbis

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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