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「いじめられる側」になる恐怖に怯える中高生--親はオフラインでの手助けを - (page 2)

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 高校2年女子B子が、「LINEでお父さんが空気読まずに友達との会話に口出してきて恥ずかしかった。友達に合わす顔ないし、速攻ブロックした」と言っていた。B子たちが彼氏とデートで行きたいところで盛り上がっていたところ、「B子の父だが高校生には早いんじゃないか」などと書き込んでしまったため、友達にどん引きされてしまったという。

 ある専門学校の教員は、「(生徒が『友だち追加』『友だちへの追加を許可』をオンにしたままにしているため)多くの生徒とLINEで友達になっているが、生徒は気付いていない。グループトークこそ見えないものの、タイムラインが見える状態なので、クラスの人間関係や問題などが垣間見える。時々、口出ししたくなるが、ブロックされたら終わりなのでぐっと我慢して、他から情報を得たふりをして注意している。Twitterアカウントも見つけても黙って情報を得ている。Twitterこそ見ていることが分かったら、別のアカウントに移られてしまって情報が得られなくなるから」と言っていた。

 LINEやTwitterなどのSNSは、彼らにとってはプライベート空間。保護者などが口を出すと嫌われるのは当たり前のことだ。問題が見つかった場合、SNSで注意するのではなく、オフラインで手をさしのべたり注意するのが正解だろう。

いじめ相談窓口を教えることも必要

 同調査で、いじめを相談した相手についてはまだ回答の続きがある。「掲示板などのネットで相談した」「いじめ相談窓口に電話やメールをした」が各9.1%いたのだ。周囲に相談できる人がいない場合、このような第三者に相談できる場が重要となる。実際、「親に言えないからこそネットサービスで相談しているから」(香川県中学2年生)、「親に相談できないようなことを他の人に相談するためにアカウントを作っていたりするから」(熊本県高校1年生)という回答も寄せられている。

 思春期には、保護者や教員などの大人には言えない、あるいは言いたくないこともある。ある中学2年男子は、エッチなサイトを見ようとして数万円請求され、困った挙げ句に万引きして捕まってしまったという。中高生は生活範囲が狭いため、身近に信頼できる友達がいない場合は、他の手段を知っていることで、自殺や犯罪などの極端な行動を思いとどまれる可能性があるのだ。相談窓口などの存在を子どもに伝えておくことはとても大切だ。

 保護者はぜひ、「困っていたら絶対に助ける」ことを子どもに伝えてあげてほしい。そして、日ごろから子どもの様子や変化を見守ってあげてほしい。使い始めの頃からTwitterやFacebook、LINEなどでつながっておき、普段からネットでの交友関係やクラスでの出来事などについても話題にするといいだろう。最終的に子どもを一番近くで見守れるのは保護者しかいない。そのことを忘れず、子どもに寄り添ってあげてほしい。


高橋暁子

ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディア等の記事の執筆、企業等のコンサルタント、講演、セミナー等を手がける。SNS等のウェブサービスや、情報リテラシー教育について詳しい。
元小学校教員。
『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(共に日本実業出版社)他著書多数。
近著は『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)。

ブログ:http://akiakatsuki.hatenablog.com/

Twitter:@akiakatsuki

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