Amazonが低価格でポータブルな小型版の「Echo」をリリースする予定だという。Echoは筒型のデジタル音声アシスタントだ。The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間1月11日、複数の匿名情報筋の話として報じた。
現在のEchoは、音声コマンドによる音楽の再生、インターネットに接続された照明の点灯、質問への回答に加えて、ジョークを言うこともできる。ただし、電源に接続する必要がある。「Fox」という開発コード名の新製品は、ドッキングステーションで充電が可能であるという。手のひらに載せられるほどのサイズで、180ドルのEchoよりも低い価格で販売される予定だとWSJは報じている。
Amazonはこの件に関するコメントを控えている。
WSJによると、Amazonはシリコンバレーにある同社の秘密のハードウェア研究施設でこの新しいスピーカーを開発したという。電子書籍リーダー「Kindle」や「Fire」タブレットおよびスマートフォンといった多数のAmazon製デバイスを開発した施設だ。
AmazonはEchoによって、競争激しい音声アシスタント市場に参入した。Appleの「Siri」、Microsoftの「Cortana」、「Google Now」といった音声認識ソフトウェアはすべてスマートフォンで動作し、通話発信や道案内が可能だ。最大の相違点は、Echoに搭載されているAmazonの「Alexa」ソフトウェアがスマートフォンで使用されるものではなく、プラグインスピーカであるという点だ。
そのためEchoは、コネクテッドホームの専用ハブとして機能し、音声コマンドによって「Belkin WeMo」照明スイッチで点灯したり、「Pandora」や「iHeartRadio」の音楽を再生したり、Amazon.comでキッチン用品を再注文したりすることができる。常時オンにしておくことが可能で、名前を呼んでAlexaを起動し、作業を指示できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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