Nikonは、ラスベガスで開催中の国際家電見本市「CES 2016」で、フラッグシップモデルとなるデジタル一眼レフカメラ「ニコン D500」ほか、2015年11月に開発表明していた「D5」など5製品を発表した。
D500は、DXフォーマットデジタル一眼レフカメラの最上位モデルで、D5と同等の新世代の153点AFシステムを搭載する。約10コマ/秒1の高速連続撮影にも対応。新画像処理エンジン「EXPEED 5」と新開発のニコンDXフォーマットCMOSセンサの採用により、静止画、動画ともに常用感度ISO 100~51200の広い感度域で高画質を実現した。
さらに、4K UHD(3840×2160)動画や、カメラとスマートデバイスをシームレスにつなぐアプリ「SnapBridge」にも対応する。AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR付きの「D500 16-80 VRレンズキット」も3月に発売予定だ。
なお、高速の画像転送が可能なD500用のワイヤレストランスミッター「WT-7」(希望小売価格:12万円)も用意されており、3月に発売予定だ。D500に装着・接続すると、写真や動画ファイルを有線LAN/無線LANでPCやFTPサーバへ転送できるほか、D500を無線LANアクセスポイントとして使用し、パソコンやスマートフォンと直接接続できる。
撮影可能コマ数を向上させるD500用のマルチパワーバッテリパック「MB-D17」 (別売)も新たに発売予定だ。
「D5」は、新世代の153点AFシステムと、約12コマ/秒の高速連続撮影性能に対応。新開発のニコンFXフォーマットCMOSセンサと新画像処理エンジン「EXPEED 5」により、ニコン史上最高の常用感度ISO 102400を実現している。
新たに対応した4K UHD(3840×2160)動画も撮影可能で、タッチパネル採用の高精細画像モニタ、前機種「D4S」(2014年3月発売)から通信速度を大幅に向上させた有線LAN(内蔵)・無線LAN通信、同種メディア2枚が使えるメモリカードダブルスロットを備える。
このほか、180KピクセルRGBセンサを新採用したアドバンストシーン認識システムがAF、AE、AWBの高性能化に寄与。低消費電力化、高精度・高耐久性シャッターなどとともに、制御精度と耐久性の両面から信頼性を高めている。
D5と接続すると、画像データを無線LANでPCやFTPサーバへ高速転送できるワイヤレストランスミッター「WT-6」(希望小売価格:6万4000円)も発売予定だ。
ニコンスピードライトの新たなハイエンドモデル「SB-5000」を3月に発売する。希望小売価格は7万2500円(税別)。2015年11月に開発表明をしていた製品だ。
ニコンスピードライトで初めて、電波制御によるワイヤレス増灯撮影が行える「電波制御アドバンストワイヤレスライティング」や、連続発光回数を大幅に向上させる「クーリングシステム」などを搭載する。
対応カメラは、D5とD500で、ワイヤレスリモートコントローラWR-R10とWR用変換アダプタWR-A10が必要になる。
このほか、参考出展として、アクションカメラ「KeyMission 360」も披露した。KeyMission 360はニコン初となるアクションカメラで、カメラの前面、後面の両方に撮像素子とNIKKORレンズをそれぞれ搭載。360度全方位を臨場感あふれる4K UHDの高画質で録画できるウェアラブルなアクションカメラだ。
水深30mまで撮影できる高い防水性能をはじめ、耐衝撃、耐寒、防塵性能を備える。堅牢性と洗練されたデザインを両立させながら、アウトドアスポーツやレジャーシーンに配慮した高い操作性と携帯性を実現したとしている。
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