楽天は11月7日、結婚式場探し・結婚式準備の総合情報サイト「楽天ウェディング」で、結婚式場の下見を疑似体験ができる「バーチャルウェディングシステム」を、結婚式の企画や運営をする企業向けに提供すると発表した。
このシステムは、結婚式場やチャペルの実写の静止画像を組み合わせて、楽天ウェディングが制作する3Dのバーチャルリアリティ映像を、米Oculus VRが開発したVR用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の「Oculus Rift(オキュラスリフト)」に投影できるようにするもの。
楽天技術研究所が開発した独自技術を活用して制作されるVR映像は、HMD装着者の頭の動きに応じて360度全方位を見渡せるだけでなく、ゲームパッドを使った空間内の移動にも対応する。
企業は、式場が利用中で希望者への見学案内ができない場合や、式場を離れたイベントなどでの案内の際に、営業ツールとして活用できる。同システムおよびHMDなどの必要機器は、1カ月単位(税別120万)から利用可能だ。
導入第1社目は、テイクアンドギヴ・ニーズ。1月10日から同システムを利用した式場案内サービスの提供を開始するという。
楽天ウェディングによると、婚姻組数の減少や結婚式を行わない「なし婚」の増加により、婚礼市場の規模は縮小傾向にあるという。同社では、結婚式に関わる企業が自社のサービスを差別化して顧客を獲得できるよう、今後も支援するとしている。
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