Famarryは9月9日、スマートフォンを使ってフォトグラファーにウェディングフォトの撮影依頼ができるサービス「Famarry(ファマリー)」をリニューアルした。
Famarryは、1万枚以上の写真の中から、希望するロケーションやスタイルを探し、フォトグラファーに直接撮影の打ち合わせ依頼を送ったり、フォトスタジオの予約をしたりできるサービス。2015年3月にベータ版を公開し、現在は400~500人のフォトグラファーが登録しているという。
サービスを立ち上げたのは、リクルートでゼクシィの営業を経験した後、ベトナムやシンガポールで、ウェディング事業に携わってきたFamarry CEOの藤井悠夏氏。東南アジアの人々は“自撮り”好きなことでも知られているが、結婚式でもほとんどの人が前撮りをするそうだ(日本では約半数)。現地でビジネスをする中でウェディングフォトに可能性を感じ、Famarryを創業したという。
日本では結婚式でプロのカメラマンに撮影を依頼すると平均して1日20万円ほど料金が掛かる。しかし、その大半は結婚式会場やマネジメント会社にマージンとして支払われてしまうため、フォトグラファーの手元に残る金額は2~3万円程度だと藤井氏は指摘する。こうした現状を変えるために、フォトグラファーに直接依頼できる仕組みを構築したと説明する。
今回のリニューアルでは、ウェディングフォトグラファーに直接撮影を依頼できる“撮影サービスのECプラットフォーム”としてコンテンツを提供。また、サイト全体の情報構成の見直しと内容の充実を図ったという。
具体的には、スマートフォンだけでなくPCからの閲覧が可能になったほか、国内外のさまざまなエリアで登録するフォトグラファーやフォトスタジオを拡充。また、1万枚以上ある登録写真の検索性が向上したほか、写真やフォトグラファーの一覧から打ち合わせ依頼を送る機能などが追加された。
今後はサービスを多言語化することでアジアを中心に撮影手配のプラットフォームとしての成長を目指す。また、マタニティやベビー、家族や旅行、さらには広告などウェディング以外の分野にもサービスを広げる予定だ。
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