全米小売業協会(National Retail Federation:NRF)が発表した調査結果によると、2015年の感謝祭の週末にオンラインストアを訪れた人の数は、実店舗を訪れた人の数を上回ったという。
NRFは米国時間11月29日、感謝祭の週末にオンラインストアを利用したと答えた人は1億300万人を超え、店舗で買い物したと回答した1億200万人を上回ったと述べた。オンラインを利用した人のうち、4100万人は感謝祭当日に、7530万人が感謝祭翌日(ブラックフライデー)にインターネット上で商品を購入していた。
今回のデータから、多くの消費者がスマートフォンなどの携帯端末を使ってインターネット上で商品を検索する傾向にある中で、オンラインショッピングに対する安心感が広がっていることが浮き彫りになった。
全米民生技術協会(Consumer Technology Association:CTA)が実施した調査によると、2015年の感謝祭の週末にオンラインストアで購入した米国の消費者は、その理由をいくつか挙げているという。調査対象者のうち85%が、最も大きな理由に人混みを避けるためと答えた。時間を節約するためと答えたのは79%で、店舗と比べてオンラインの方が同等かそれ以上のお買い得商品が見つかると答えたのは78%だった。また、消費者の57%は、店舗の通常の営業時間外に買い物ができることを理由に挙げた。
調査会社ProsperのプリンシパルアナリストであるPam Goodfellow氏はNRFに対し、「モバイル端末を使ったオンラインショッピングが容易になったことで、今や膨大な数の人々が欲しい商品を調べるだけでなく、(感謝祭の)週末にいつでもタイミングよく購入することが可能になった」と述べた。
11月23日(感謝祭直前の月曜日)から30日のサイバーマンデー(感謝祭翌週の月曜日)までの1週間に買い物を予定していた米国人は合わせて1億2500万人に上ったとCTAは述べた。そのうち85%はPCまたはモバイル端末からオンラインショッピングを利用したのに対し、実店舗を利用した人は94%だった。さらに詳しくみてみると、PCを利用した人は74%、モバイル端末を利用したと答えた人は57%だった。
一方、comScoreも29日、デスクトップPCからオンラインショッピングを利用した人の出費額が、感謝祭とブラックフライデーを合わせて20億ドル以上に達したことを明らかにした。
「今年のサイバーマンデーは、感謝祭の週末が明け、人々が仕事に戻ってコンピュータを使い始めるとともに、仕事の合間を利用して家族の視線を気にせず、ホリデーギフトの買い物を続けられることから、デスクトップ上での支出額が25億ドルを上回ると予想している」(comScore)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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