Facebookは、フルタイムで働く従業員全員に対し、性別や勤務場所にかかわらず、乳児を育てるために4カ月間の有給休暇を提供する。
2016年1月から、Facebookで働くすべての父親と同性婚カップルは、乳児を育てるため4カ月間にわたり有給で職場を離れることができる。カリフォルニア州メンローパークに本拠を置くFacebookはすでに、一部の従業員に対して4カ月間の育児休暇を提供していた。2015年中に新たに子供を授かったか養子を迎えたFacebookの従業員も、この新制度を利用する資格がある。
Facebookの人事担当バイスプレジデントLori Matloff Goler氏は米国時間11月26日、「この拡大された福利厚生制度は、米国外の新しい父親と同性婚者に主に影響する」と声明で記した。「当社は、従業員が人生のいかなる段階にも一緒にいられることを望んでおり、家族のために働く先進的な職場となるべく努力している」(Matloff Goler氏)
育児休暇の対象を拡大する方針に先立ち、Facebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏は11月20日、自身の娘が産まれたら2カ月の育児休暇を取得すると述べていた。
技術系企業は伝統的に、厳しい労働の文化を生みながらも、育児休暇を含む魅力的な福利厚生を合わせて提供することで、有能な従業員を引きつけ意欲を高めてきた。Adobe SystemsとMicrosoftはいずれも、2015年に育児休暇プログラムを拡大した。Netflixは2015年8月、新しい親としての最初の1年間で、母親と父親に「無制限」の有給休暇を提供すると発表した。
Society for Human Resource Managementによると、米連邦法は米国の多くの企業に少なくとも12週間の無給の産休を認めることを義務付けているという。米国企業の21%が有給の産休を認めているが、無制限の有給休暇を提供しているのは2%にすぎない。
Facebookは、育児休暇プログラムを拡大した理由の1つとして、父親の半数が子供と十分な時間を過ごしていないことを心配している、というPew Researchの調査を引用した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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