UPDATE 「Google Glass」が片眼鏡として帰ってくる可能性がある。米特許商標庁(USPTO)が米国時間11月24日に承認したGoogleの特許に、このハイテク眼鏡の次期バージョンとなる可能性のあるものが示されている。
このデバイスは顔の片側に装着するものらしく、片方の耳にかけることで片方の目だけをディスプレイが覆う形になっている。「Wearable Device with Input and Output Structures」(入出力構造を持つウェアラブルデバイス)というタイトルのこの新しい特許書類に、画像が含まれている。
この特許によると、デバイスは各ユーザーの頭に合わせて調整可能で、その設定を後で使用するために記憶することができるという。デバイスは、動画再生のためのヘッドアップディスプレイを備え、その映像はプリズムを介して他方の目でも視聴可能であるという。
2012年に発表され2013年に開発者を対象にリリースされた第1世代のGoogle Glassは、当初は技術業界の期待と支持を集めたものの、商品化には至らなかった。インターネットに接続されたGoogle Glassは、人間が実際に目にする風景に画像やグラフィックスを重ね合わせるものだった。しかし、Google Glassはひどく目立ったほか、いつ撮影されているのか分からないことを含めプライバシー侵害の可能性を懸念する人が多かった。
GoogleはGoogle Glassの販売を2015年1月に終了し、立ち止まって計画をリセットする機会が必要だと述べた。Googleは当時、2015年に同製品の新バージョン改めてリリースすると説明していたが、計画は具体化していない。現在このプロジェクトの責任者を務めるのは、「iPod」の生みの親として知られ、スマートサーモスタットを開発するNestを設立したTony Fadell氏だ。Google Glassはまた、企業向けデバイスとして再び発表されるといううわさもある。
どの特許についても言えることだが、新しい特許が承認されたからといって、そこに記載された技術が日の目をみるかどうかは保証されない。Google Glassに対する公衆の反発が高まるよりはるか前の2012年9月に出願されたこの特許の場合、実現しない可能性は特に高いのかもしれない。とはいえ、比較的目立たないデバイスを提供することで、Googleは反対する人の数を減らせる可能性がある。
Googleにコメントを求めたが、記事執筆時点までに回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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