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「エアリプ」で無責任に言いたい放題--安全圏をキープする高校生たち - (page 2)

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周囲も巻き込んだ非難合戦も

 A香の友だちでSNSのフォロワーや友だちが多いD男は、あえてエアリプを多用しているようだ。影響力が大きいD男が何かを書くと、瞬く間に賛同のコメントが集まってくる。

D男:時間にルーズなやつは苦手。自分が遅刻すると周りに迷惑をかけることに気付かないのかな。

E子:時間にルーズだと、自分の株を下げるだけだと思う。相手にしない方がいいよ。

F一郎:時間が守れないのは人間として最低。そんなやつは誘わなくていい。

G世:そんな非常識な人もいるんだね。次から無視してもいいんじゃない?

 D男の言及した相手にとっては、つるし上げを食っているような状態になるというわけだ。D男は、自分が意見を言えば周囲も賛同することを自覚している。周囲に代わりに攻撃させることによって、自分は手を汚さずに相手を攻撃することに成功しているというわけだ。

 愚痴を言いたい気持ちは誰にでもあるだろう。しかしそれが行きすぎると、このように周囲の力を借りて特定の誰かを攻撃するような行動につながってしまいかねない。

自らの発言や発言の影響に責任を持つこと

 Twitterでは、たとえ匿名でツイートしても容易に個人を特定されるものだ。ましてや、本人や人間関係を知っていたら、ツイートで言及していない部分を特定することも難しくはない。エアリプは相手に伝わってしまうと思った方がいいだろう。

 エアリプをする人は、発言やそれによって起きることに責任を持たない傾向にあるようだ。しかし、実際の人間関係では自分の発言の責任は取らねばならないし、相手を傷つけたら謝罪しなければならない。

 責任を取らないエアリプは無責任に過ぎない。そうではなく、自分の責任の下に発言し、それによって起きることにも責任を持つべきだ。それが社会や周囲の人たちとの正しい向き合い方ではないか。もし、そのようなことができていない若者がいたら、自分の発言に目を向けさせ、影響についても考えさせるべきだろう。


高橋暁子

ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディア等の記事の執筆、企業等のコンサルタント、講演、セミナー等を手がける。SNS等のウェブサービスや、情報リテラシー教育について詳しい。
元小学校教員。
『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(共に日本実業出版社)他著書多数。
近著は『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)。

ブログ:http://akiakatsuki.hatenablog.com/

Twitter:@akiakatsuki

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