Googleは、TripAdvisorやYelpが検索結果の上位に表示されない問題について、原因はプログラムのバグであると説明した。
旅行や店舗に関するレビューの提供でGoogleと競合するこの両サイトの幹部は、いずれも米国時間11月22日にスマートフォンでの検索結果の例をツイートし、検索語に両社の名前が含まれているにもかかわらず、検索結果が示したのはGoogleのレビューやマップだったと指摘していた。
TripAdvisorの最高経営責任者(CEO)、Stephen Kaufer氏は、「それはないよ、@google。『tripadvisor hilton』で検索しても、tripadvisorへのリンクは、すぐには目に入らないくらい下位に表示されてしまう」とツイートした。
また、YelpのCEOを務めるJeremy Stoppelman氏も、「10代の若者だとしても、これがYelpだと思うかは疑問だ」とツイートし、Yelpとレストランの名前で検索して表示された、Googleの店舗案内のスクリーンショットを投稿した。
これに対しGoogleは、偏った検索結果はプログラムの欠陥によるものだとしている。同社は25日に米CNETに寄せた声明で次のように述べた。「指摘されている問題は、最近のプログラム更新によって起きたものであり、修正の作業を急いでいる」
自社サイトへのトラフィックの流入促進をGoogleに頼る企業は、Googleの検索エンジンでは表示順位の操作があってはならず、もっぱら中立的なプラットフォームとしてふるまうべきだと主張している。
欧州の公正競争監視機関による長年の調査も、こうした苦情に基づいたものであり、TripAdvisorとYelpはいずれもこの調査の申立人に名を連ねている。また、米国でもGoogleは検索結果の表示順で自社サービスを優遇しているとの批判を再三にわたって受けており、これにはスマートフォンにおける検索結果も含まれている。
Googleは、検索結果を左右するのはユーザーのニーズのみだとして、このような疑惑や抗議の声を否定している。
だが、Stoppelman氏は、Yelpも被害を被ったこの検索問題の原因がバグだったという説明を信じていないようで、24日にもGoogleが同社を狙い打ちした可能性を示唆するツイートをしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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