MicrosoftとVolvo Carsが提携し、次世代の自動車テクノロジを共同開発することを発表した。拡張現実(AR)ヘッドセット「HoloLens」を自動車ショールームに導入するという。
Volvoは先週、同社初の自動運転車「Volvo Concept 26」を発表している。
Volvoは、HoloLensがどのように導入されるかについて説明し、さまざまなカラーオプションや機能を、現在使われている従来型のコンピュータディスプレイよりも現実に近い形で顧客に示す上で有用になると述べている。
Volvoは、現時点ではこの技術を試しているだけだとしているが、顧客向けにHoloLensを使用することに強い意欲を示している。VolvoがHoloLensに関心を寄せる理由の1つに、この技術を利用すれば、エアバッグなどの主要な安全機能について、より現実的な形で顧客が体験できるようになることが挙げられる。
Volvo Carsの小売マーケティングディレクターを務めるNina Larsen氏は、「必ずしもそのすべてを顧客に体験してもらいたいと思っているわけではないが、われわれの提案の一部としてこれがある」と述べた。
Volvoは、「当社の安全性のイノベーションがいかに事故防止に役立ち、いかに当社の高度なパワートレインがさまざまな走行条件下で人々をサポートするよう最適化され、当社の新しいコネクテッドサービスで生活が快適になり時間が節約できるかということを、人々がより良く理解できるようになる未来を思い描いている」とウェブサイトのQ&Aで述べている。
Microsoftはこれまで、Googleのイニシアチブのような公開自律走行プロジェクトには関与していなかったが、MicrosoftとVolvoは米国時間11月20日、自動車技術に共同で取り組むことを発表した。
20日に披露されたHoloLensのデモは、自律走行を含む「さまざまな新しい技術を推進するVolvoとMicrosoftの長期的な連携の第一歩」となった。
MicrosoftとVolvoがどのようにして技術開発を進めるかはまだ明らかではないが、Volvoのあるマーケティング幹部はCNBCに対し、道路条件を検知するために利用されるさまざまなセンサの調整に役立つ可能性のある機械学習ソフトウェアを共同開発する意思があると述べたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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