Twitterの最高経営責任者(CEO)Jack Dorsey氏率いるモバイル決済のSquareは米国時間11月19日、ニューヨーク証券取引所に上場した。同日朝に取引が開始されると、株価が一時は55%以上も上昇した。
ただし、Squareは18日夜、新規株式公開(IPO)価格を1株当たり9ドルとしており、予想されていた11〜13ドルよりかなり低く設定していた。また、9ドルというのは、Squareが最後に実施した2014年の非公開資金調達ラウンドで投資家が支払った1株当たり15.46ドルより42%低い価格でもある。
そのことを踏まえると、この株価急騰も見かけほどの凄さはない。終値は13.07ドルとなった。
Squareの本業であるクレジットカード決済事業は、Squareよりもずっと規模の大きい大手企業数社がすでに支配的立場にあり、長期的には不安定だという懸念がIPO投資家の間にあった。Squareが、その7年の歴史の中で一度も黒字に転じていないことが、明らかに投資家らの懸念を強めた。
さらに、SquareのCEOであるDorsey氏は、10月にTwitterのCEOに就任しており、SquareのCEOには専念できなくなる。
Dorsey氏は、Square株の取引が開始された直後のCNBCによるインタビューの中で、責任の対立、そしてSquareの評価額と黒字化の重要性を重視しなかった。
Dorsey氏は、「私たちは、ビジネスを、そして、どこに向かい何をするべきかを、長期的に考えている」と語った上で、Squareは自社への投資を継続し、規模を拡大する力を高めていく計画だとした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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