ハッカー集団Anonymousは、パリで現地時間11月13日に発生した同時多発攻撃に関して犯行を認めている過激派組織「ISIS」に対し、ツイートやYouTubeビデオで宣戦を布告した。
ISISは、インターネットを使って新しいメンバーを世界中から集めるとともに、処刑などの暴力行為の画像を広めている。
インターネットユーザーによる緩い結束で成り立ち、ハッキングや情報漏えい事件を起こしてきたAnonymousは、ISISのウェブトラフィックから情報を奪い、同組織をインターネットの闇へと追いやりたいと、YouTubeやツイートで述べた。Anonymousの「#OpParis」キャンペーンは、ISISにとって最も貴重な武器であるインターネットを奪うことを目的としている。
米国時間11月15日に公開されたYouTubeビデオでは、マスクをかぶったアナウンサーがフランス語で話している。声明は、幅広く翻訳され、「大規模なサイバー攻撃を覚悟して欲しい。宣戦は布告された。準備を整えておくように」と述べている。
AnonymousのISISに対する声明は今回が初めてではない。Anonymousは、ISISをこれまでにも標的としており、フランスの風刺雑誌「Charlie Hebdo」の事務所が1月に銃撃を受け12人が死亡した後には特に攻撃対象としていた。
16日には#OpParisの公式アカウントを名乗るTwitterユーザーが、3824以上の「ISIS支持」のTwitterアカウントを閉鎖に追い込んだことを明らかにしている。
More that 3824 Twitter accounts pro #ISIS are now #down! #ExpectUs #OpParis #Anonymous
— #OpParis (@opparisofficial) 2015, 11月 16
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス