Mozilla Japanは11月12日、iOS版のブラウザ「Firefox Version 1.1」をリリースした。App Storeからダウンロードできる。これまで、プレビュー版としてオーストラリアやオーストリア、カナダ、ニュージーランドの限られた地域ではiOS版も提供してきたが、一般公開はこれが最初という。
iOS版では、検索語の提案と検索語に合わせた履歴を表示できる。たとえば、「f」と入力すると「firefox」「fire tv stick」などいくつかのキーワード候補をコンパクトに表示して提案してくれる。一文字入力するごとに検索語の候補を絞り込めるほか、同時に、過去に見たページやブックマークから候補を絞り込んで表示する。
検索エンジンは、TwitterやWikipediaなどGoogle以外も設定可能。タブで開いた画面はタイル状に小さなサムネイルで一覧でき、多くのタブを一度に表示できる。
検索履歴やクッキーなどを保存しない「プライベートモード」を備え、通常ブラウジングモードとの切り替えはアイコン1つだ。Firefoxアカウントを使うと、Sync機能によって、デスクトップ版Firefoxのパスワード、タブ、ブックマーク、履歴を同期できる。
Mozilla Japan代表理事の瀧田佐登子氏は、「テスターとして使っているが、かなり自信をもっておすすめできるブラウザに出来上がっている。デスクトップだけでなく、iOS版、いろいろな形でインターネット体験を楽しんでもらえたら」と語った。
Firefoxは、11月9日にリリースから11年目を迎えた。滝田氏はこれまでを振り返り「この11年でいろいろな形に変わってきている。ライフスタイルではインターネットが当たり前の状況になっている。最近はウェブもブラウザを使っているという感覚ではなくて生活の一部になってきた。Mozillaとして、インターネットのオープン性、技術の革新性、ネットで新しい世界を築いていくための一つの山がこのリリース。大きな節目ではないかと思っている」と話した。
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