「mozjpeg encoder」は、画像ファイルの容量をオンラインで圧縮できるサービスだ。Mozillaが開発した画像圧縮ツール「mozjpeg」を用いたサービスで、JPGのほかにBMP、さらにTGA(Targa)形式に対応することが特徴だ。
使い方は簡単で、サイトにアクセスして非可逆圧縮(lossy)もしくは可逆圧縮(lossless)のいずれかを選んだのち、画像をドラッグ&ドロップ。アップロードおよび圧縮が実行され、完了すると「download image」ボタンが表示されるので、プレビューで画像を確認して問題がなければダウンロードを行う。画面遷移もなく、シンプルなフローなのでわかりやすい。画像は10分後に自動的に削除される。
同種のサービスでは、複数の画像を一括処理し、ZIPでダウンロードできる場合も多いが、本サービスはアップロード、ダウンロードともに1枚ずつ行う仕組みを採用している。もともと「mozjpeg」は、すでに最適化された画像をさらに圧縮することを目的としており、その点で本サービスは大量の画像を処理するよりも、一枚ずつ圧縮率を変えながらじっくりと処理する用途に向く。
JPGのほかにBMPやtargaといったフォーマットに対応する一方、PNGやGIFといったウェブでは著名なフォーマットに対応しないのが、同種サービスと比べた場合の特色だ。「mozjpeg」の特性が活かしやすいフォーマットということだろう。なお非可逆圧縮での圧縮率はデフォルトでは90%、推奨値は60~90%とされており、試用時には1.07MバイトのJPGファイルが667Kバイトに圧縮された(デフォルトの圧縮率90%の場合)。
ややネックとなるのは、アップロード可能なファイルサイズの上限が2Mバイトとかなり小さいこと。前述のとおり、最適化済みの画像を再圧縮することを目的にしているためで、ウェブで用いられるバナーなどの画像であればまったく問題ないが、デジカメやスマホで撮影した写真をそのままアップロードしようとすると、容量オーバーでエラーとなる場合がある。こうした特性を知った上で、すでに圧縮済みの画像のファイルサイズをさらに減らしたい場合に活用するのが、賢い使い方と言えそうだ。
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