クラウドストレージ企業のBoxは米国時間11月11日、「Box for Windows 10」ユニバーサルアプリをリリースした。ユニバーサルアプリとは、比較的わずかなコード変更でWindows 10の各種バージョンに対応可能なアプリだ。BoxはMicrosoftと緊密に協力し、 同アプリを開発した。
同アプリはBoxの個人アカウントまたは企業アカウントを持つユーザーであれば、誰でも無料でダウンロードできる。Windows 10のPCやタブレットで利用可能だ。「Windows 10 Mobile」を搭載するWindows Phoneでは、同OSがリリースされた約3週間後に正式に利用できるようになるとBoxの広報担当者は述べた。
同アプリはWindows 10の新しいファイルピッカーに対応しており、「Word」や「Excel」「PowerPoint」といったOfficeファイルで作業し、Officeを離れることなく変更をBoxに直接保存できる。また、Boxに保存されているファイルを直接開くことができる。
BoxはWindows 8のデスクトップアプリとWindows Phone Silverlightアプリを組み合わせる形で、新しく統合されたWindows 10ユニバーサルアプリを開発した。Microsoftは、Windows 10へのアプリ移植プロセスのスピード向上やシンプルさをアピールし、Windowsのほか、iOSアプリやAndroidアプリのWindows 10対応を促そうとしている。新しく統合されたWindows Storeは、開発者がアプリを公開したり、一部のユーザーを招待してベータ版をダウンロードできる仕組みを提供している。
なお、Microsoftが先日発表したOneDriveのサービス内容改定に不満を持つユーザー向けに何らかのクラウドストレージサービスを提供する可能性についてBoxにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」