ロンドン発--Microsoftで人工知能(AI)の開発に取り組む「Project Oxford」チームが英国時間11月11日、同社イベント「Future Decoded 2015」において、感情を読み取る技術を披露した。顔の表情に関する知識を利用して、写真に写る人間の感情を識別するという。
開発者を対象にベータ版としてリリースされた同ツールは、怒り、軽蔑、恐れ、嫌悪、喜び、中立、悲しみ、驚きという8つの中核的な感情的状態を認識するようにコンピュータをトレーニングする。
現時点では、同ツールは決して完全ではなく、人間のあらゆる感情を認識する能力は備えていない。しかし、可能性を秘めてはいる。Microsoft Research Cambridgeを率いるChris Bishop氏は、このツールを使って複数の人間の複数の感情を同時に追跡する様子と、それぞれの感情が0から1のスケールで登録される様子をデモで披露した。
Microsoftは、この技術が現実世界の文脈で導入された際の姿について、同社が思い描くいくつかの例を示している。マーケティング業者であれば、これを顧客の反応の測定に利用できるかもしれないし、あるいはこの技術をメッセージングアプリに埋め込み、画像の中の感情を解釈できるようにすることも可能だろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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