モノが売れなくなっているという。その原因の1つは、企業側が消費者に対して「一方的にメッセージを発信しているだけ」、という売り方に陥ってしまっているからではないだろうか。では、消費者が「これは買いたい」「また買いたい」と思うマーケティングメッセージとは、どのようなものか。どうしたら、売り手のメッセージが伝わるのか。
本書では、著者の豊富なマーケティング経験を元に、従来の手法を少し違った観点から広告とPRに活かす方法や、ソーシャルネットワークを上手に利用する方法など、誰でも知っているヒット商品の実例をあげて分析する。そして、現在のマーケティングに必要なことは、売り手主体の一方通行の発信ではなく、「受け手主体の新しいアプローチに発想を転換すること」であるとしている。
消費者が情報に触れるための手段が多様化し、情報量も膨大な現在、自分に関係のない情報は簡単に「スルー」されてしまう。そのような消費者に対して、心まで届くメッセージをつくるために必要なことが、本書には集約されている。
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