キヤノンとキヤノンマーケティングジャパンは11月9日、「パワープロジェクター」シリーズに、5000ルーメンの高輝度投写が可能な「LX-MU500」をはじめとする7機種の新製品を発表した。11月下旬から順次発売する。
発表されたのは、高倍率ズームモデル「LX-MU500/MW500」、ポータブルモデル「LV-WX320/X320」、短焦点モデル「LV-WX310ST/X310ST」、高輝度モデルの「LX-MU700」。いずれも映像デバイスにはDLP方式を採用する。
キヤノンでは、高輝度レンズ交換モデルや短焦点モデルなどのプロジェクタを発売してきたが、今回、ホールや講堂など大空間にも設置できるLX-MU700までそろえることで、ポータブルから据え置き設置まで、ラインアップを拡充した。
LX-MU500は1920×1200ピクセルのWUXGA、MW500は1280×800ピクセルのWXGAの解像度を持つ、高倍率ズームモデル。両機種ともに5000ルーメンの明るさを実現し、100インチの投写距離は2.3(MU500は2.4)~3.7(同3.9)mと、省スペースでの設置性を確保する。
本体には「縦横キーストーン」機能に加え、投写映像の四隅を垂直、水平に補正できる「4点キーストーン」機能を備え、台形ゆがみのない投写が可能。「プレゼンテーションモード」や「ムービーモード」など、用途に合わせた使用が可能だ。
サイズは高さ123mm×幅465mm×奥行き264mmで、重量約5.4kg。LAN端子のほか、2系統のHDMI(うち1系統はMHL)、RS-232C端子を備える。発売は2016年1月下旬で、想定税別価格は40万円(MW500は30万円)前後になる。
LX-MU700は、キヤノン初となる大ホール向けのモデルだ。1920×1200ピクセルのWUXGA解像度を持ち、2灯式ランプシステムを採用。7500ルーメンの投写を実現した。1つのランプのみを使用し、輝度を半分に抑えた3750ルーメンでの使用も可能。1つのランプが切れた際も、投写を維持できる。
本体にはR・G・B・W(赤、緑、青、白)にC・Y(シアン、イエロー)を加えた明るさ優先カラーホイールと、R・G・B(赤、緑、青)にC・M・Y(シアン、マゼンダ、イエロー)を加えた色優先カラーホイールの2種類のカラーホイールを採用し、設置環境やコンテンツに合わせた色再現が可能。映像の輝度情報を元に、ランプ出力を自動で調整する「ダイナミックブラック」機能も備える。
投写サイズは50~500インチで、コントラスト比は2100対1。HDBaseT規格に対応し、1本のLANケーブルで最長100mまでの映像伝送を実現する。HDMI、DVI-D、ミニD-sub15、Display portなどの映像入力端子を備え、サイズは高さ221mm×幅504mm×奥行き529mmで、重量約20.5kg。短焦点固定レンズから超長望遠ズームレンズまで、別売の投写レンズ7本も用意する。発売は11月下旬。想定税別価格は120万円前後(標準レンズ装着時)になる。
LV-WX320/X320は、高さ115mm×幅282mm×奥行き232mmで、重量約2.5kgのポータブルモデルだ。WX320は1280×800ピクセルのWXGA、X320は1024×768ピクセルのXGA解像度に対応する。いずれも明るさは3200ルーメン。発売は11月下旬で、想定税別価格は8万5000円(X320は7万円)前後になる。
LV-WX310ST/X310STは、約1mの距離から100インチの大型映像を投写できる短焦点モデルだ。WX310STは1280×800ピクセルのWXGA、X310STは1024×768ピクセルのXGA解像度に対応し、明るは3100ルーメンを確保する。サイズは高さ118mm×幅282mm×奥行き268mmで、重量約2.8kg。発売は11月下旬で、想定税別価格はWX310STが10万円前後、X310STが8万5000円前後になる。
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