NVIDIAは米国時間11月5日、株式市場の取引終了後に2016会計年度第3四半期決算(10月25日締め)を発表した。ゲーミングハードウェアで最も知られている同社のホリデーシーズンに向けた滑り出しは既に順調のようだ。
同社の第3四半期は、純利益が2億4600万ドル(1株あたり44セント)となった。 非GAAPベースの利益は1株あたり46セントで、売上高は前年同期比7%増の13億500万ドルだった。
アナリストらは売上高として11億8000万ドル、1株あたりの利益を25セントと予想していた。
NVIDIAの最高経営責任者(CEO)Jen-Hsun Huang氏は、同四半期の「記録的業績」をアピールするとともに長期的戦略が進んでいることを示唆し、ビジュアルコンピューティングに特化したプラットフォームの構築に進展があったと強調した。
Huang氏は用意していた声明で、「仮想現実、ディープラーニング、クラウドコンピューティング、自律走行などが驚くべきスピードで発展しており、当社はそのすべてにおいて重要な役割を担っている」と述べた。
NVIDIAが第3四半期にリリースした注目製品は、ゲーミングや車載向けの高性能グラフィックスおよびエンターテインメントプラットフォームを中止としていたものの、同社はデータセンターの分野でも旋風を起こした。
NVIDIAは8月、仮想化デスクトップとアプリケーション向けに同社「GRID」プラットフォームを強化し、バージョン2.0を発表した。NVIDIAは、かつてない高度なグラフィックス処理能力を必要とするアプリケーションを提供するとともに、パフォーマンスとユーザー密度が前バージョンの2倍になり、サーバ1台あたり128ユーザーまでサポートできるようになったとうたっている。
NVIDIAはまた、「GRID 2.0」の機能や高速化された演算能力を提供する初のクラウドサービスプロバイダーに「Microsoft Azure」を採用したことを明らかにした。
現四半期について、アナリストらは売上高が12億1000万ドル、非GAAPベースの1株あたり利益は28セントと予想している。
NVIDIAは続く第4四半期の売上高見通しを、13億ドル(プラスマイナス2%)とした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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