KDDIは11月5日、2016年3月期第2四半期(4~9月)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比6.0%増の2兆1517億5500万円、営業利益は同18.0%増の4514億3000万円、純利益は同22.3%増の2774億5900万円で、上期の営業利益は3期連続の2桁成長となった。
au純増数は前年同期比16%増の約95万。固定通信サービスとセット販売する「auスマートバリュー」の累計契約数は1037万契約で世帯数は514万世帯となっている。また、通信ARPA(Average Revenue Per Account)と付加価値ARPAを合わせた総合ARPA収入(1人あたりの月間売上高)は、前年同期から約340円増の9380円となった。
8月25日に開始した、顧客の嗜好に合わせた食品や生活用品を、auショップで販売するサービス「au WALLET Market」は、12月中に全国2500店舗で展開する予定。また、ミャンマーの通信事業については、2014年7月の参入時の約600万契約から2.5倍の約1600万契約まで増加しているとした。
KDDI代表取締役社長の田中孝司氏は、モバイルの料金プランについて、通常の使い放題プランだけでなく、ジュニア向けやシニア向け、フィーチャーフォン向けなど、すでに顧客のニーズに合わせて幅広いプランを提供しているとアピール。
また、総務省が主導して議論が進められている携帯電話料金の引き下げについては、「新しい料金プランやマッチしていない課題については、我々自身が解決しないといけない。そういうことについて、足らないところがあるというご指摘については、真摯にご意見をきいて改善を加えていく」(田中氏)と話す。
ただし、現状の携帯電話料金が高いと感じるかと問われると、「グローバルでみると、(日本は)先進国では中ぐらい。国内のネットワークは世界1~2位くらいまできているので、安いか高いかと言われれば、高いとは思っていない」と語った。この前日には、ソフトバンクグループの孫正義氏もこれに近い発言をしていた。
ところで、同社は主要携帯3キャリアの中で唯一、秋冬モデルの新端末を発表しなかった。この点については「どちらかというと春にAndroidを中心に発表した方が良いのかなと思っている。どうしても秋にやると、iPhoneに隠れて埋もれてしまうので、シーズンごとに発表会の形も変えていきたい」(田中氏)と説明した。
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