ヤフーは11月4日、「ヤフオク!」で「Yahoo!かんたん決済」の決済手数料を無料化したり、システム利用料を改定したりすると発表した。
Yahoo!かんたん決済の決済手数料無料化にともなって、落札システム利用料も改定。オークションに出品したものが落札された際、出品者に対して請求される料金落札システム利用料「5.40%(税込)」を、個人利用者は「8.64%(税込)」に、ヤフオク!ストアは「7.56%(税込)」に改定する。
「999円以下の落札価格」に対して請求される利用料54円(税込)は、個人利用者は「624円以下の落札価格」、ヤフオク!ストアは「714円以下の落札価格」へと、それぞれ改定する。
Yahoo!かんたん決済の決済手数料改定について同社が実施した調査によると、落札者がYahoo!かんたん決済を利用しない一番の理由に「手数料の高さ」があり、手数料が無料の場合は、通常より落札する機会が増加する傾向がみられたという。
そこでヤフーは、落札者がYahoo!かんたん決済を利用しやすい環境を提供することが出品者にとっても落札される機会を増やすことになると考え、2016年1月15日より、落札者がYahoo!かんたん決済を利用して落札金額を支払う場合に発生する手数料を無料化することにしたという。
決済手数料改定については、2016年1月15日午前0時以降にYahoo!かんたん決済で決済されるオークションより適用。コンビニ支払いの場合は、改定日時以降に「Yahoo!かんたん決済の利用手続きを行うオークションより適用される。ただし、改定日時以前に利用手続きをし、改定日時以降にコンビニで支払った場合は適用対象外となる。
落札システムの利用料改定については、個人利用者は2016年2月16日午前0時以降に終了したオークションより、ヤフオク!ストアは2016年4月21日午前0時以降に終了したオークションより適用される。
自動延長などでオークション終了日時が改定日時を過ぎた場合は、改定後の落札システム利用料が適用される。また、ひとつのオークションに複数個設定で出品し、一部が改定日時より以前に落札された場合でも、オークションの終了日時が改定後となった場合は、改定後の落札システム利用料が適用される。なお、特定カテゴリ(中古車・新車、オートバイ車体、トラック車体、バス車体、不動産など)は、落札システム利用料改定に伴う変更はなく、所定の落札システム利用料がかかる。
送料無料で出品して(送料負担を出品者に設定)落札された場合や「本、雑誌」「コミック、アニメグッズ」「おもちゃ、ゲーム > ゲーム」「おもちゃ、ゲーム > 食玩、おまけ」「アンティーク、コレクション > トレーディングカード」「アンティーク、コレクション > 切手、官製はがき」「音楽 > CD」「ファッション > キッズ、ベビーファッション」「ホビー、カルチャー > ハンドクラフト、手工芸」といったカテゴリに出品し、落札された場合は、落札価格によらず、改定前は落札価格の5.40%(税込)。改定後は、個人利用者は落札価格の8.64%(税込)、ヤフオク!ストアは7.56%(税込)が落札システム利用料として適用される。
不正利用対策も強化する。商品発送後の不正利用により、商品代金および、商品が回収できない場合の「未着トラブルお見舞い制度」に加え、パトロール体制の見直しを行ない、不正検知を強化するという。
また、購入意思のない入札への対策強化も実施し、悪質な利用者からの入札を制限するオプション「入札者評価制限(悪い評価の割合)」を強化。現在、評価の合計数が6以上かつ、悪い評価の割合が20%以上となるYahoo! JAPAN IDからの入札を制限しているが、評価の合計数に応じて、適切な割合を定めることで、悪質な利用者からの入札削減に努めるという。
そのほか、安定したサービスを提供するために、サーバーを増強する予定だとしている。
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