ショーの展示を全体で見てみると、それぞれの夢や希望が現実に近づいたことがよくわかる展示会と言うのが筆者の結論だ。
今回のショーを見ると、例えばスポーツカーであれば、最新技術を駆使したとにかく早いクルマ欲しければホンダのNSX、ロータリーエンジンの夢が現実になりそうな「Mazda RX-VISION」、そして比較的手軽に購入でき、操って面白いクルマなら「TOYOTA S-FR」といった選択肢が示されている。
低燃費車、低燃料コスト車ならば、4代目プリウスを代表とするハイブリッドカー、そしてクリーンディーゼルエンジン搭載車がそろっている。EVも普及の兆しが十分に感じられる。
自動運転は実用までもう少し時間がかかるが、試作は概ね成功している。課題は多いものの、解決すべき点が明確になってきているので、あとはそれを解決するだけという段階に近づいている。ショーでその進み具合は確認できないが、自動運転が実現するとどうなるかという点は、日産やメルセデス・ベンツのコンセプトカーを見れば、なんとなくイメージできるだろう。
派手さはないが、クルマに対して求めているモノを考えながら見ていけば、いくつか答えが用意されている。それが今回、2015年の東京モーターショーなのだ。
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