dTVはリニューアルでどう変わったか--会員数、滞在時間、アクティブユーザー数は? - (page 2)

アクティブユーザー増に向け取り入れた新たな施策

 このように自分好みの作品を適切に提案されるようになってくると、アプリを立ち上げ、一覧を見るだけでも楽しくなってくる。実際、リニューアル後における各ユーザーの平均滞在時間はかなり増加したそうだ。「今まであまりdTVを使っていなかったライト層ほど効果が出ている。1回あたりの滞在時間はヘビー層とライト層の差がほぼなくなってきた」(山下氏)。

  • 9月にはコンテンツへのレーティング機能が追加された

 「あなたにオススメ」以外のジャンルは時間編成で随時更新されており、見るたびに違う作品が表示されていることも滞在時間増へとつながっているようだ。縦にも横にも動きの早いザッピングの操作感に加え、ストリーミングだけでなくWi-Fiなどの安定した通信環境下以外でも再生可能なダウンロードにほとんどのコンテンツが対応している。それにより「後で視聴するためにチェックする」というアプリ起動動機につながっているものとみられる。

 この9月からは、新たにコンテンツへのレーティング、不要なレコメンドコンテンツをお断りする「ノーサンクス」機能を導入。いずれも作品への直接的な評価をもらうことでレコメンドの精度をさらに高めることが狙いとなっているが「(レーティングは)dTVで視聴した作品に限らず、過去にご覧になった作品にまで手広く評価をつけていただくケースが多い」(同)と、ある種の暇つぶしツールとしてアプリ起動動機に一役買っている面もあるようだ。

 現状はスマホ、タブレット端末を中心としたモバイルサービスのイメージが強いが、リニューアルにあわせて発売されたテレビ視聴用端末「dTVターミナル」を活用したマルチデバイス型端末横断サービスにも力を入れていく方針だ。「総務省の試算でも、動画配信市場はこれからの5年でさらに4倍ほど伸びる。2015年中には4K対応も進めるので、テレビを含めたマルチデバイスの強みを発揮していきたい」(山下氏)。

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