サムスンとLGはソウルで現地時間10月21日に開催された「InterBattery 2015」展示会において、曲げられる薄型バッテリの試作品を披露した。
サムスンによると、同社の曲げられる帯状バッテリ(「Band」と「Stripe」という名前が付けられている)はさまざまな携帯端末やウェアラブルへの搭載が想定されており、バッテリ持続時間を最大50%延ばすという。
しかし、BandとStripeは、現行のスマートフォンやスマートウォッチに搭載されているバッテリを置き換えるだけの容量はまだ備えていない。
サムスンSDIは、同社の帯状バッテリはテスト環境で5万回曲げても大丈夫だったと述べ、プロトタイプを曲げて、人間の手首や2本の指に巻き付けても問題がないことを示した。サムスンSDIが提示した用途には、スマートフォンやスマートウォッチ、Tシャツ、髪止めピンのほか、犬をつなぐ革紐もあった。
サムスンSDIは早ければ2017年にも新バッテリを搭載した製品を発表できると思う、とサムスンSDIの展示ブースにいた同社エンジニアは述べた。
LG Chemも曲げられるバッテリを披露した(同社はそれを「ワイヤバッテリ」と呼んでいる)。ほかの曲げられるバッテリは半径30mmの円に変形させることが可能だが、LGのワイヤ型バッテリは半径15mmの円に変形させることができる。つまり、二重に巻くことが可能なので、腕時計のバンド内にぴったりと収まる。
展示会に参加していた関係者によると、LGのワイヤ型バッテリは現行のスマートウォッチバッテリの容量を2倍に増やす可能性を秘めているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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