Facebookはユーザーのコメントを町の広場に変えようとしている。
Facebookは米国時間10月22日より、ユーザーが送信する月間2兆件以上の投稿をGoogleのように検索できる機能の提供を開始する。Facebookユーザーは、Facebookのウェブサイトやモバイルアプリの検索バーからこの機能を利用できる。
例えば、検索ボックスに「水」と入力すると、Facebookは「火星の水」などの人気の高い検索語やフレーズを自動的に提案してくれる。提案された検索語をタップすると、友達やグループ、そのほかのFacebookユーザーがアップロードした記事や引用、動画、関連投稿を含むリストが表示される。
この新機能は、これまで対象が友達やグループ、場所に限られていたFacebookの検索機能を拡張するものだ。つまり、同ソーシャルネットワークの15億人のユーザーはこれまで、自分の友達の中で誰がロックバンドのNickelbackのファンなのかを簡単に見つけることができたが、Nickelbackに対するほかのユーザーのコメントを見つけるのは容易ではなかった。
Facebookのプロジェクトマネージャーで、検索機能を担当するRousseau Kazi氏は、「Facebookには、そうしたコンテンツや視点、意見が豊富にある。自分のネットワーク上での検索から、Facebook上のあらゆる情報の検索への移行は、大きな一歩だ」と述べた。
もちろん、Facebookには、ユーザーに自社サービスを使い続けてもらう動機がある。ユーザーは既に1日あたり46分以上を費やして、Facebookやチャットプログラム「Messenger」、写真共有アプリ「Instagram」を閲覧している。人々がFacebookを使えば使うほど、同社がユーザーに広告を表示し、売り上げを伸ばす機会も多くなる。
新機能は、Facebookが世界一のソーシャルネットワークとしての地位を強固にするのにも寄与するだろう。人気はあるが、はるかに規模が小さいライバルのTwitterは、ユーザーが生成した投稿や写真、動画へのアクセスを改善することでシェアを伸ばそうとしている。株式非公開企業でユーザーに関する統計データをあまり発表しないPinterestも、記事や写真、動画の分類と共有を支援する機能を提供している。
新しい検索機能は当初、言語を米国英語に設定しているFacebookメンバーを対象に22日より提供される。対象を拡大する時期については、同社はコメントを控えた。
Facebookは、今回の新機能によって同ソーシャルネットワークのプライバシー設定が変わることはないとした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス