UPDATE Facebookは、モバイル端末上のニューススタンドになることを望んでいる。
Facebookは米国時間10月20日、同社モバイルアプリにおいて「Instant Articles」機能をより多くのユーザーに向けてリリースした。ユーザーは、モバイル端末から見出しの参照、記事の閲覧、ニュース映像の視聴が可能になると同社は述べている。
Instant Articlesは、カリフォルニア州メンロパークを拠点とするFacebookが5カ月前に一部のユーザーに限定して公開しており、Facebookアプリをモバイル端末で閲覧するユーザーに向けて特に設計されている。同社によると、ニュース記事の読み込みは標準的なウェブサイトより10倍速いという。また、同機能は、Facebookの広告ソフトウェアを採用し、読み込み時間の高速化とレイアウトの改良をうたっている。
Instant Articlesチームを管理するChris Cox氏は、「われわれが注意を向けている最も重要なことは、日常的な価値を提供することだ」とThe Wall Street Journal(WSJ)が南カリフォルニアで開催する「WSJDLive」カンファレンスで述べた。「日常的な使用は、われわれが関心を持っていることだ」(Cox氏)
Instant Articlesは、Facebookがわれわれの生活においてリーチを増やしつつあることの新たな例だ。Facebookはフォトアルバム、家族のブログ、インスタントメッセンジャーサービスなどに取って代わる存在と既になっている。今度は、ユーザーがどこにいても届けられるカスタマイズされた新聞と同等のものを提供することで、新聞配達の仕事を押しのけようとしている。
Facebookは、雑誌、ウェブサイト、日刊紙との提携を通じて1日1000本の記事を配信する計画だと述べた。
提携サイトには、National GeographicやTime、USA Todayが含まれるほか、米CNETも参加している。
Facebookによると、Instant Articles機能は現在、「iPhone」の全モデルで利用できるという。同社はまた、Googleの「Android」OSを搭載する端末でもこの機能のパブリックテストを実施している。
Instant Articlesの記事は、Facebookのスマートフォン向けアプリのニュースフィードに表示される。それらをタップすると、記事がほぼ瞬時に全画面で表示され、ユーザーがThe New York Timesなど外部のニュースサイトに切り替える必要はない。Facebookによると、こうした点がこのサービスをさらに魅力的なものにしているという。
Facebookは、モバイル端末やさらに多くの場面で同社のサービスがより簡単に動くよう長年にわたって取り組んでおり、Instant Articlesはそうした取り組みの一環であると述べた。Facebookアプリの月間アクティブ利用者数は現在、13億1000万人に上っている。Facebookは、ワイヤレス接続環境が整っていない地域や低価格帯のスマートフォンでも、これを世界中で確実に使えるようにする必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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