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配信+宅配で品ぞろえ日本一--国産VOD「TSUTAYA TV」が目指した“日本的”進化 - (page 2)

加納恵 (編集部)2015年10月26日 11時58分
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TSUTAYAがオリジナル作品を作る秘策

--補間し合えるサービスを打ち出すのはTSUTAYAならではの強みですね。

 私たちは映画やドラマなど映像作品を楽しむお客さまをどれだけ増やしていくかに取り組んでいるので、テクノロジの進化とともに新しいサービスを打ち出していく必要があります。

 2015年は、新規参入やリニューアルなど多くの映像配信サービスが登場してきましたが、TSUTAYA TVは新作も見られることが最大の差別化ポイントだと思っています。

 そうやってみていくと、オリジナル作品に強いサービスもありますし、海外コンテンツのラインアップが豊富なサービスもあります。ターゲット層は各サービス異なるのではないでしょうか。

 ただ、オリジナル作品に関しては、私たちも取り組んでいきたいと思っていて、現在「TSUTAYA CREATORS'PROGRAM(TCP)」という企画を実施しています。すでに応募受付期間は終了し、11月12日の最終審査会に向けて準備中です。


「TSUTAYA CREATORS PROGRAM」は6月に始動。左はカルチュア・エンタテインメント代表取締役社長兼TSUTAYA代表取締役副社長の中西一雄氏

 映画賞はたくさんありますが、TCPでは製作から作品をユーザーに届けるところまでをサポートしていきます。選出した作品は、TSUTAYA店頭でのレンタル、TSUTAYA TVでの配信も考えています。

 応募期間は約2カ月でしたが、500近い作品が集まりました。作品の権利を取得することも重要ですが、新しい才能を発掘することも大切です。CCCでは、ベンチャー企業向け支援プログラム「T-VENTURE PROGRAM(TVP)」も実施し、優秀賞を受賞したワンモアと、モール型クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING by T-SITE」を一緒に運営しています。

 良い作品であればクラウドファンディングを使って作品化することもできますし、そうした取り組みは常にやっていきたいと考えています。

過去30年のランキングから導き出される独自のレコメンド

--一方で魅力的なオリジナル作品があっても、作品数が多くてたどり着きにくいというVODならではの指摘もありますが。

 レコメンド機能については、TSUTAYAの店頭で約30年間培ってきたデータベースを元に展開しています。「これを見た人はこんな作品も見ています」などのレコメンドはもちろんですが、利用頻度が高いと感じるのはランキングですね。

 ランキングから、次に見たい作品を選ばれる方が非常に多いです。また新作ランキングだけでなく、過去ランキングも重要で「過去10年で一番ヒットした作品は何か」といったこともわかります。ランキング上位にあるのはいわゆる"名作”ですから、そういったレコメンデーションができるのは、30年間レンタルをやってきたTSUTAYAだからこそだと感じています。

 今後は、ユーザーによるレビュー機能を強化することで、データベースだけでは導き出せないレコメンデーションを提供していきたいと考えています。レビューは作品を見るときの参考になりますし、自分と好みの似ている人を登録しておけば、その人が見た作品を次に見る行為につながってきます。

 作品を見るには"きっかけ”が大事で、例えば20年前の作品でも地上波で放送すると、急にその作品を借りる人が増えることがあるんですね。そうしたきっかけを与えることが、映像業界全体の活性化につながっていくと思っていて、データベースやランキング、レビューなど、あらゆる方向から気づきを提供していきたいと思います。

 TSUTAYA店頭では、それこそスタッフがコーナー展示など独自レコメンデーションを展開していますし、データ上だけではわからない人の手によるレコメンドもTSUTAYAが得意とするところです。

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