デルは10月20日、世界最小の13インチノートPC「New XPS 13」と15インチノートPC「New XPS 15」を同日より販売すると発表した。量販店では、11月中旬より発売する。
1枚のアルミ板から削り出した薄型のボディとカーボン素材を使った高級感のあるデザインが特長で、13インチは11インチ相当のボディに、15インチは14インチ相当のサイズに仕上げている。いずれもOSはWindows 10 Home Editionを搭載する。
New XPS 13は、ベゼル幅5.2mmと薄い「フレームレスディスプレイ(Infinity Edge ディスプレイ)」を搭載。13インチのディスプレイながら、11インチ相当のコンパクトサイズを実現した。サイズは、高さ9~15mm×幅304mm×奥行200mmだ。
タッチ対応モデルはQHD+(3200×1800)で、タッチ非対応の非光沢ディスプレイモデルはFHD(1920×1080)。いずれもIGZO IPSによって最大170度の広い視野角を持ち、第6世代のインテル Coreプロセッサを搭載する。Thunderbolt 3/USB Type-Cポート(兼用)を採用し、SDカードスロットも備える。今後発売予定の「Dell Thunderbolt Dock」を追加すれば、最大3台のFull HDディスプレイまたは2台の4Kディスプレイをサポートする。
重さはタッチ非対応のスタンダードモデルが1.2kg、タッチ対応のプラチナ・QHD+タッチパネルモデルが1.29kgだ。バッテリ駆動時間は最大18時間。カラーはシルバーに加え新色ゴールドを追加した。価格はスタンダードモデルが14万4980円~、プラチナ・QHD+タッチパネルモデルは18万4980円。
New XPS 15も同様に、ベゼル幅5.7mmと薄く、15インチディスプレイを14インチサイズのノートPC内部に収めている。第6世代のインテル Coreプロセッサ(クアッドコア)を搭載し、最大16GバイトのDDRメモリを搭載。ストレージは最大512GバイトのSSDだ。サイズは、高さ11~17mm×幅357mm×奥行235mmだ。
重さはいずれも2kgで、バッテリ駆動時間は最大10時間。価格は、タッチ非対応のスタンダードモデルが16万9980円で、タッチ対応のプラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネルモデルが24万9980円だ。カラーはシルバーのみ。
Appleの13インチMacBook Airと比較して、New XPS 13は17%小さく、バッテリは最大18時間駆動と自信を見せる。デル クライアント製品&ソリューションマーケティング本部 コンシューマー製品部 マネージャーの添田貴嗣氏は、「New XPS 13インチは、4~5年前のPCとくらべると2.5倍ぐらいのパフォーマンス。買い換えに最適ではないか」と語った。
デザインを担当したDell グローバル・デル・エクスペリエンス・デザイン・グループ ディレクターのマック・トシユキ・タナカ氏は、「世界で最も小さく、美しいノートPCがコンセプト。美しくパフォーマンスもある。それと同等に素材選びも重視し、妥協しなかった。(一般的なノートPCでは)高級感を出すためにフェイクの素材を使うこともあるが、4~5年ほど費やして、素材選びからエンジニアリングまで厳選した結果生まれてきたもの。筐体のサイズは、(一般的に)どれだけ薄いかを強調しがち。薄いのはもちろん、幅と奥行きも削り、全体的に小型化を図っているのがXPS」とし、薄さと美しさと性能を兼ね備えているとアピールした。
また、New XPS 13とNew XPS 15では、シャープのIGZOパネルを採用している。フレームレスのディスプレイ“Infinity Edge”が生まれたきっかけは、ホテルで見たInfinityプールだったという。「空と境界のないプール、それをPCで実現できないかと思い、日本のメーカーに話をしたところ、Infinity Edgeができると言われた」(タナカ氏)と明かした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
トラディショナルからモダンへ進化するBI
未来への挑戦の成功はデータとともにある