マルチタスキングは、Mission Controlへの変更と、「iOS 9」から取り入れられた機能Split Viewにおける中心的な部分だ。原理はiOSの場合と同じであり、Mission Controlモードで、アプリをフルスクリーン表示されている別のアプリの上にドラッグすると、2つのアプリを1つのスペースに結合することができる。最初はそれぞれが画面の半分を占め、黒い垂直バーで仕切られる。そのバーを左右にドラッグすれば一方のアプリを大きく表示することができる。他にも、アプリの左上隅にある緑色のフルスクリーンモードボタンを長押しする方法がある。画面のいずれかの半分が青い輝きで覆われ、アプリを左右にドラッグすると、デスクトップ上の残りのアプリがサムネイルに縮小表示される。Windows 10の「Snap」のような機能だ。1回のクリックでアプリがディスプレイの残り半分を占有するようになる。
人によっては、集中したいときにSplit Viewがかなり役立つだろう。筆者は書き物をするときにMicrosoftの「OneNote」を使うことが多いが、画面の逆側にブラウザを表示しておけば、調べ物が必要になったときや、ソースを追跡するときに使うことができる。また、「Wunderlist」アプリと「Calendar」アプリを別のデスクトップに並べて表示すれば、スケジュールとToDoをいつでも確認できるようになる。左右どちらかのアプリのタイトルバーをドラッグして隣のアプリまで持って行けば、位置を入れ替えることも可能だ。一部のアプリ(Calendarや「Pages」など)は画面上の表示サイズが最小限なのでそれ以上は縮小しないが、Wunderlistのようなアプリは形を変え、メニューが非表示になってレイアウトが変更され、さらに狭いスペースに押し込めるようになる。
フルスクリーンアプリを使用しない場合や、大きなディスプレイを使っていてデスクトップに十分な作業スペースがある場合は、どれもあまり重要な機能ではないだろう。だが、12インチ「MacBook」のような比較的小型のデバイスでは、大いに効果を発揮する。ウィンドウが多すぎると雑然としてしまうが、かといってウィンドウを1つにすると、デスクトップ間を行き来しなければならないからだ。
もちろん、Split ViewはWindows 7のSnapとよく似ている(筆者がWindowsで気に入っている機能の1つだ)。SnapはWindows 10で大幅に改良され、Split Viewよりわずかに多用途の機能になった。ディスプレイ上に最大4つのアプリを表示することも(1隅に1つずつ)、アプリを画面の右半分に1つ置いて左側に2つ表示することもできる。AppleのSplit Viewでは逆の問題が生じる。1つのスペースに4つのアプリを重ねるのは、大型ディスプレイでないとあまり意味がないからだ。
次回に続く。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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