ドローンとは本来、リモコン操縦したり無人で自律飛行させられたりできる滑空式の飛行機やクアッドコプターを指していたが、最近は何らかの移動ロボット全体を意味する言葉に変わりつつある。
こんな言葉の変化もクラウドファンディングサービス「Kickstarter」で目標額の13倍超もの資金を集めてる潜水ドローン「OpenROV Trident」で、決定的になりそうだ。
OpenROV Tridentは、海や湖に入れて撮影などに使える潜水艇。リモコン操縦できるほかある程度の自律動作が可能で、誰でもすぐに水中撮影できるという。
操縦者との制御信号や撮影データのやり取りには、無線LAN(Wi-FI)対応ブイを使う。まず、電波の伝わりにくい水中で通信するOpenROV Tridentをブイにケーブルで有線接続し、ブイと操縦者のあいだを無線接続する。これにより、操縦者とOpenROV Tridentを直接ケーブルでつなぐ必要がなくなり、OpenROV Tridentの活動範囲や操縦者の位置に関する自由度を高められる。
推進プロペラの位置を流体力学的にオフセットしたことにより、高速な動きと安定性の両立に成功したそうだ。撮影対象物を探したり対象物に近づいたりするときは素早く向きを変えて移動し、撮影中はゆっくりと動くといった操縦が可能になる。
最高速度は秒速2m。水深100mの水圧に耐えるとしている。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間10月31日まで。記事執筆時点(日本時間10月16日12時)で、目標金額5万ドルの13倍を上回る約66万ドルの資金を集めている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス