PDFファイルを使用または共有するユーザーは、AdobeとファイルストレージサイトDropboxとの新しい連携によるメリットを受けるかもしれない。
米国時間10月13日朝早くに発表された両社間の提携は、「Adobe Acrobat Reader」アプリまたは「Acrobat DC」のデスクトップ版を使用するユーザーが、自分のDropboxアカウントに保存したPDFファイルをよりシームレスに操作できるようにすることを目的としている。
Acrobat Readerアプリは、「iOS」と「Android」のユーザー向けに無償で提供されており、PDFファイルの表示やマークアップが可能である。どちらのバージョンでもアプリ内課金が利用でき、PDFファイルを作成してエクスポートできるようになっている。Acrobat DC(「Direct Cloud」)は、サブスクリプション形式またはデスクトップ版で提供されており、ユーザーはクラウドを利用することによって、同じPDFファイルをさまざまな端末上で操作できる。
今回の新しいプロセスの目標は、ユーザーがPDFファイルを簡単に保存、同期、共有できるようにすることである。Dropboxを共通ストレージ領域として利用することにより、Adobeユーザーは、デスクトップまたは携帯端末上でいずれかのAdobeアプリを使用し、PDFファイルを編集できる。このような統合性に対するニーズは重要である。これによってユーザーは、スマートフォンやタブレットによって出先でもファイルを更新、管理、共有できるようになるためだ。
Adobeはこの新しいプロセスの概要を、次のように説明している。
Acrobat Readerモバイルアプリ、またはデスクトップ上のAcrobat DCによって、ユーザーは自分のDropboxアカウントに保存されたPDFファイルを開き、表示し、注釈をつけ、操作することができる。 Adobeアプリ内でファイルに加えた変更は、自動的にDropboxに保存される。ユーザーはその後、Dropboxリンクまたは共有フォルダを作成することによって、更新したファイルを共有できる。また、Dropboxユーザーは、ファイルをDropboxウェブサイト、または、iOSやAndroid版のDropboxアプリから直接開くことによって、Adobeアプリ内でPDFドキュメントの表示、編集、電子署名の追加、変更の保存も可能となる。
ユーザーは現在、自分のDropboxアカウントをAdobe Acrobatの最新デスクトップ版とAcrobat Readerデスクトップアプリケーションに追加でき、これによって、Dropboxからの自分のPDFファイルをAdobe製品で開くことができる。Adobeによると、iOS上でのAcrobat ReaderとDropboxの統合は数カ月のうちに提供される予定だという。Androidおよびウェブにおける統合は2016年になる予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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