セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ(セブン・ドリーマーズ)、パナソニック、大和ハウス工業の3社は10月7日、全自動洗濯折り畳み機「laundroid(ランドロイド)」を共同開発すると発表した。洗濯、乾燥に加え、洗濯物の折りたたむ工程までを自動化することで、新たな時間を創造する。
laundroidは、乾燥した洗濯物を本体に入れることで、折りたたまれて出てくるというもの。何の洗濯物なのか認識する「画像解析技術」と、折りたたむ部分の「ロボティクス技術」を掛けあわせることで、全自動化を実現した。
セブン・ドリーマーズは、いびきを防ぐ鼻腔挿入デバイス「ナステント」やオーダーメイドのゴルフシャフトなどの販売を手掛ける企業。1957年にスーパーレジン工業として創業し、2011年セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズとして、新たにスタートした。
laundroidは、セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズが2005年から開発を続けてきた製品。代表取締役社長である阪根信一氏は「なぜ洗う、乾燥するは自動でできて、たたむことはできないのか。想像できるものは必ず実現できると信じて10年間開発を続けてきた。最も苦労したのは、洗濯ものを認識する部分。人間は瞬時に何の衣類か見分けることができるが、ロボットは一切できないため、画像解析技術を取り込んだ」と開発の背景を話した。
同社では、2016年度中に先行予約販売を開始し、2018年には、介護施設や病院向けの業務用、2019年には洗濯乾燥機に折り畳み機能をつけたオールインワンモデル、2020年にはスマートハウスのビルトインとして洗濯物を畳んで、仕分けて、収納するまでを担う機器として開発する予定だ。
共同開発に名を連ねるパナソニックは、洗濯乾燥機などを数多く手がけてきたノウハウをいかし、製品化に向けた技術部分を担い、大和ハウス工業はスマートハウスなどへのビルトインなどの部分を担当する。
現時点で、シャツ、ズボン、スカート、タオルの4種類の洗濯物を折りたたむことができ、小さな子ども服から3Lサイズまでにまで対応。将来的には4種類だけではなく、幅広い衣類を折りたためるように機能を追加していく予定だ。
セブンドリーマーズの阪根氏によると、洗濯物をたたむ時間は、人生のうち375日分に相当するとのこと。laundroidの採用にしたその時間を取り戻すことができるとしている。開発発表はCEATEC JAPAN 2015の会場内で開催され、10月7〜10日の会期中はセブン・ドリーマーズブースでデモを見ることが可能だ。
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