筆者はiPhone 6sとiPhone 6s Plus(それぞれローズゴールドとゴールド)を1週間使ってみた(本稿執筆時点)。出かけるときは必ず携帯し、ニュージャージーの青物市場にも、New York Jetsの試合でのテールゲートパーティにも、New Jersey Transitのメドウランズ駅まで通うときも、子どもの保護者会に出かけたときも持って行った。友人や家族、会う人ごとに見せて感想も聞いてみた(リアルタイムでの印象については筆者のウィークエンドダイアリーを見てほしい)。
筆者は小さくて強力なスマートフォンの奇跡のような機能に慣れすぎているからかもしれないが、iPhone 6sは今のところ、iPhone 6からアップグレードしたくなるような「決め手」に欠けるという気がしてならない。もちろん、改善点がないということではなく、実際に良くなってはいる。だが現時点では、iPhone 6からのアップグレードとして期待はできるものの、画期的というほどではない。
もっとも、しばらくiPhoneを買い控えていた人は、もう待たなくていい。iPhone 6sを(あるいは大画面の姉妹機iPhone 6s Plusを)手に入れよう。ただし、16Gバイトモデルだけは買わないようにしてほしい。
iPhone 6sの画面を押し込むと、これまでにない興味深いことが起こる。ポップアップウィンドウが出現し、小さいメニューが表示される。指先には、ぶるっと軽いクリックのような感触がある。「Apple Watch」と同じように、新型iPhoneでは画面を押して簡単な操作ができるようになった。Appleはこれを3D Touchと呼んでいる。今回の新モデルでは群を抜いて大胆な新技術だ。
クールなアイデアだが、筆者の家族や友人の反応からわかったように、最初はあまりピンとこない。確かに将来性はかなり大きそうだが、iPhone 6sとiPhone 6s Plusのソフトウェアで試験的に使われているというのが現状だ。その機能としては、ホーム画面に並んだアプリから「クイックアクション」メニューをポップアップ表示する、もしくは、「ピーク」と「ポップ」という動作をアプリに追加することでリンクやメッセージのプレビューを開いた後に全面表示する、または、指が離されれば閉じるというのがほとんどである。一部のアプリ、特に「Mail」では、この新しい機能で多くのことができる。
電子メールを見て整理する方法が、Mailアプリの使い方を変えるかもしれない。だが、初めて使おうとしたとき、3D Touchをどう活用すればいいのかわからないユーザーも多い。チュートリアルがないからだ。それに、3D Touchはまだほとんどの点で必須というわけでもない。採用するアプリが増え、もっと便利な使い方が出てくるまでは、多くのユーザーが3D Touchの存在すら忘れてしまったとしても不思議ではないだろう。
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