ソニーは9月29日、Bluetoothによるワイヤレス再生機能を備えたスピーカシステム「CAS-1」を発表した。ハイレゾ再生に対応し、ヘッドホンアンプとしても使用できる、コンパクトオーディオシステムになる。発売は10月17日。想定税別価格は8万円前後になる。
CAS-1は、左右スピーカとアンプのセパレート構成。ソニーの単品コンポ「ES」シリーズの技術を投入し、高音質再生を実現したほか、スピーカ部には木製筐体を採用するなど、こだわりの高音質設計を施す。
スピーカは高さ178mm×幅95mm×奥行き172mmのコンパクトボディを実現し、PC周りなど、デスクトップスピーカとして使用することを想定して開発。最適視聴距離を75cmから2m程度の「Near Field Listening(ニアフィールドリスニング)」に定め、デスクトップでの高音質再生を追求した。
アンプ部はデスクトップにも設置しやすい、縦型デザインを採用。高さ178mm×幅55mm×奥行き210mmと、辞書サイズにすることで置きやすい形状とした。内部にはスピーカアンプに加え、ヘッドホンアンプを搭載したデュアルアンプにすることで、ヘッドホンアンプとしても使用可能だ。
デュアルアンプ部は、すべての回路をセパレートし、一方が使用中の際は電源をオフにすることで、お互いの干渉を防止。ヘッドホンアンプには、ポータブルヘッドホンアンプ「PHA-2」同様のデバイスを使用している。
ジッターノイズを抑える低位相ノイズ水晶発振器や、パワー感のある大型トロイダルコイル、高音質電解コンデンサなど、こだわりの部品を採用することで、高音質再生を追求。大音量時のみならず、高音と低音のバランスを調整する、独自の「Low Volume Mode」を搭載することで、小音量時でも音質を落とさず、聴くことができる。
スピーカ部は、14mmのソフトドーム型トゥイータと62mmのコーン型ウーファを搭載した2ウェイ。ソニーのBluetoothスピーカなどでス―パートゥイータとして使用しているものを、独自にチューンしなおして搭載することで、ハイレゾ音源まで再生可能だ。
バスレフポートを底面に設けたスタイルを採用し、デスクトップで心地よく広がる低音再生を実現。設置場所の素材による音質の変化に対応できるよう、厚さ5mmのスチール製スピーカベースを同梱する。
ハイレゾ音源は、WAV、FLAC、AIFF、ALACの192kHz/24bit、DSD 2.8MHz/1bit(リニアPCM変換)に対応。CDや圧縮音源を192kHz/24bitまでアップスケーリングする独自の「DSEE HX」機能も備える。
Bluetoothによるワイヤレス再生にも対応し、ソニー独自のLDACによる高音質ワイヤレス再生もサポート。Wi-Fiは非対応になるほか、入出力端子はUSB A/Bとヘッドホン端子のみで、アナログ入力端子は搭載しない。
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