アップルは9月25日、新たなスマートフォン「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」の販売を開始した。国内での旗艦店となるApple Store表参道でも、同日朝8時より最新モデルの販売が開始された。例年と同様、発売時間が近づくにつれApple Storeのスタッフが店頭に集まり、カウントダウンを実施。購入のため列に並んだ人たちをハイタッチで迎え入れていた。
一方で、例年と大きく異なるのは、店頭にiPhone 6s/6s Plusを購入するための長い行列ができなかったことだ。これまで、iPhoneの発売日には毎年1000人以上の行列ができていたが、今年Apple Store表参道で並んでいたのは、8時の時点で40人とのこと。大幅に数が減少しているのが分かる。
その理由は予約販売の徹底にある。2014年までApple Storeでは当日販売も実施しており、予約をしなくても、当日店頭に並べばiPhoneを購入できた。しかし、昨年発売したiPhone 6/6 PlusでSIMフリーモデルを国内で初めて販売したところ、海外などへの転売目的と見られる人たちが列をなし、多くのトラブルが発生するなどApple Store各店舗で大きな混乱が起きてしまっていた。
それを受けてか、iPhone 6s/6s Plusでは昨年よりも多くの国で同時販売を実施するとともに、店頭での購入であっても、事前のオンライン予約が必須となった。加えて発売当日はあいにくの雨だったことも影響し、恒例の行列は姿を消したようだ。だが、その結果として、店内は大きな混乱が見られることもなく、販売はスムーズに進められていた。
同店で、いち早くiPhone 6s/6s Plusを購入した人たちの声も聞くことができた。キャリアモデルを購入した人は契約が必要なため、SIMフリーモデルの購入者がいち早くiPhone 6s/6s Plusを手にすることができたようだ。
最初に手にした青木さんは、iPhone 6s Plusのローズゴールドを購入。女性の人気が高いと見られるローズゴールドを選んだ理由は、「デモで色黒な人が使っていて、自分も色が黒いことから合っていると思った」とのこと。iOSアプリの講師をしていることから、購入した端末はアプリの検証用に活用するという。格安SIMを挿入して利用する予定とのことだが、どのSIMを契約するかはまだ決まっていないそうだ。
2番目に登場したのは、iPhone 6sのシルバーを購入した橋口さん。海外旅行が好きで、海外のSIMを挿入して使えることからSIMフリーモデルを選んだという。普段使用しているのはb-mobile(日本通信)のSIMとのこと。橋口さんは毎年iPhoneを買い替えているiPhone好きで、昨年は発売前日の夜から並び、受け取ったのは昼だったとのこと。今年は行列がなく8時ごろに来て購入できたそうで、「早く手元に届いてよかった」と話していた。
最後に登場したのは、iPhone 6sのローズゴールドを選んだ沢田さん。「可愛いのが使いたかった」ことからiPhone 6から買い替えたそうで、やはり海外旅行に行くことが多いことから、SIMフリーモデルを選んだという。普段はauの端末を使っているそうで、iPhone 6sでも、auのSIMを挿入して利用するとのことだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」