とはいえ、こうした新機能は筆者のiPad Air 2に新たな生命を吹き込んでくれた。だが、少し違和感を覚えるのも事実だ。マルチタスキング機能は、現時点でサポート対象アプリが少々物足りないとはいえ、非常に使い心地が良い。ピクチャインピクチャ動画の再生も驚くほどスムーズで、ウェブを閲覧し、アプリを切り替えて、ゲームまでプレイしたが、視聴していた動画はその影響を受けなかった。しかし、2つのアプリを横に並べて表示させるときや、他の作業をしながら実際に動画を見ようとするとき、iPadの9.7インチディスプレイはかなり窮屈に感じられる。
ただ、それはiPad Proを購入する格好の理由になる。iPad Proはフルサイズのアプリを2つ横に並べて実行できるし、12.9インチのスクリーンなら、動画を表示させる場所を見つけるのにそれほど困らないはずだ。巨大iPadが自分に必要かどうか確信が持てないが、目下のところ、大画面は以前よりはるかに理にかなったものになりつつある。
米CNETはiPad Air 2と「iPhone 6」、第6世代「iPod touch」を対象に総合的なテストを実施し、iOS 9がパフォーマンスに及ぼす影響(があるのか)を調べた。結果については、ほとんど時間の無駄だった、と言えば十分だろう。
パフォーマンス:3DMark Ice Storm Unlimited
(iOS 8.4.1)
(iOS 9.1)
(iOS 8.4.1)
(iOS 9.1)
(iOS 8.4.1)
(iOS 9.1)
パフォーマンス:GeekBench 3
凡例:
iOS 9.1を搭載するApple製端末は、ほぼすべてのテストでiOS 8.4.1搭載端末を上回ったが、その差は取るに足らないほど小さなものだった。これらのベンチマークがAppleの「Metal」API向けにもっと最適化されれば、スコアも変わるのかもしれないが、これについては今後の成り行きを見守るしかない。パフォーマンス全般についても同じことが言える。動作が少し速くなったように感じられ、筆者のiPad Air 2でのマルチタスキングは見事なまでにスムーズだ。古いデバイスも、たとえるならフットワークが少し軽くなると言ったところだろう。
AppleはiOS 9端末のバッテリ持続時間について、充電が必要になるまでの時間が(iOS 8と比べて)約1時間延びると宣伝している。確かに、米CNETの事例テストでも全く同じ結果が出た。筆者の経験では、「iOS 8.4.1」からiOS 9ベータ版に移行して以来、端末の使い方を全く変えずに、バッテリ持続時間をいつも60分弱延ばすことができている。持続時間は人によって異なるだろうが、筆者の主な用途は「Adobe Lightroom」での画像編集、「Apple Music」での音楽ストリーミング、Redditのリンクの閲覧、一般的な電子メールの処理などだ。
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