サンフランシスコ発--新型「iPhone」の発売を米国時間9月25日に控え、同端末の購入を考えている熱心な人たちが列をすでに作り始めている。
太平洋時間22日午後6時頃、発売まで2日以上もあるというのにサンフランシスコ在住だという6人のベトナム人がダウンタウンのApple Store近くに並び始めた。発売対象となっている国のApple Storeは現地時間25日8時、同端末の販売を開始する。これらのApple Storeは、新型iPhoneを予約した人たちを対象に販売を開始するが、一部の国では、オンライン予約はしなかったものの同端末をいち早く手にしたい人も迎え入れる。
サンフランシスコのダウンタウンにある店舗で、列の先頭にいるのはサンフランシスコ在住のViet Nguyenさん(73歳)とHuong Dinhさん(48歳)だ。2人ともそれぞれ、ローズゴールドの「iPhone 6s Plus」64Gバイトモデルを2台ずつ購入する予定だ。彼らは他の4人とともに、路上で夜を過ごし、iPhoneの発売を待っていた。
「新しい端末、新しい色に心を惹かれている」とDinhさんは述べる。「iPhone 6」を所有しているというDinhさんは、iPhone 6s Plusを自分と娘用に買い、iPhone 6を夫に買い取ってもらうつもりだ。
サンフランシスコでは店の前に行列ができているが、その一方で、マンハッタンの5番街にあるApple StoreではiPhone 6sを待つ人の行列は23日午後現在、見当たらない。
iPhone 6sとiPhone 6s Plusは、9月25日にオーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、香港、日本、ニュージーランド、プエルトリコ、シンガポール、英国、米国で発売される。また、両デバイスは、中国でも同日に発売となる。世界最大のスマートフォン市場である中国では2014年のiPhone 6発売時、新モデルを入手するのに1カ月近く待つ必要があったが、今回はそれとは対照的だ。
Appleが初代iPhoneをリリースしてから8年が経ち、一部のファンを除き、発売数日前から行列に並ぶ人々は多くはないと専門家は指摘する。その多くはiPhoneを海外に売るか、新端末を必要とするアプリメーカーなどの企業から報酬を受けた人たちだ。中でも、中国に発送する目的でiPhoneを購入する人々の姿が普通に見られるようになった。中国ではこれまで新しいスマートフォンを入手するまでに時間的な遅れがあった。しかし、今回は発売初日に手に入る。一方、ベトナムなど、初日に発売されない国々もある。
iPhoneのために泊まり込みで並ぶ73歳のベトナム人男性Nguyenさんは、買った端末を転売するつもりはなく、iPhone 6s Plusの64Gバイトモデルのローズゴールドを自分用に、また同じモデルをベトナムにいる自身の妹のために購入するつもりだと話した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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