Appleは、「iPhone」や「iPad」向けのApp Storeから、マルウェアに感染したアプリを多数発見し、削除した。
感染したソフトウェアは、「Xcode」の偽装版を介してApp Storeに混入した。Xcodeは、「iOS」や「Mac」システム向けアプリの開発に使用されるAppleのプログラムだ。
この問題を最初に報告したセキュリティ企業のPalo Alto Networksによると、アプリ39本が「XcodeGhost」と呼ばれるマルウェアの被害に遭っており、これには株式取引や銀行取引に使用されるアプリも含まれるという。
Appleは、感染したアプリをApp Storeから削除したと述べた。
Appleの広報担当者は米CNETに対し、「偽装されたソフトウェアで開発されたと当社が認識しているアプリをApp Storeから削除した」と述べた。「当社は開発者が必ず正式なバージョンのXcodeを使用してアプリを開発し直すよう開発者と連携している」(Apple)
Appleは、感染したアプリの数を明らかにしていない。Palo Alto Networksによると、5億人を超える月間ユーザーを擁するメッセージングアプリ「WeChat」も感染していたという。WeChatの開発元であるTencentは、古いバージョンのWeChatを使用しているユーザーのみ、影響を受ける可能性があると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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