身近な道具がスマートフォンと連携する“スマート○○”が流行りだが、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」に登場したスマートマグ「Muggino」はひと味違う。スマートなだけでなく、飲み物の熱を電気に換えて有効活用する“エコ”なマグなのだ。
開発チームによると、マグに熱い飲み物を入れると適温まで冷めるのを待つので、そこまで暖めるのに消費されたエネルギーと、冷める際に放出されるエネルギーが無駄になるという。Mugginoは、こうしたエネルギーを無駄にせず有効活用するために開発された。
Mugginoは二重構造をしており、内部に温度差を電気に変換できる熱電素子、温度センサ、Bluetooth通信ユニット、制御回路、バッテリなどが組み込まれ、すき間に断熱材が充填されている。熱い飲み物が注がれると、温度を測ってBluetooth経由でスマートフォンアプリに知らせる。
ユーザーの好みの温度より高い場合は、冷める過程で伝わる熱を熱電素子で電気に換えて内蔵バッテリに充電していく。好みの温度になったら、逆にバッテリの電力を使って熱電素子で飲み物を保温する。冷たい飲み物の場合も、同様の仕組みでエネルギーを有効活用できる。
巻き取り式の充電ケーブルを備えており、内蔵バッテリからスマートフォンを充電することも可能。バッテリ残量や飲み物の温度はスマートフォンアプリで確認できる。操作は、Mugginoに設けられたタッチセンサでも可能だ。
内蔵バッテリへの充電は、専用のワイヤレス充電台「MuggiPad」を使う。電気接点がないので、濡れやすいマグでも危なくない。もちろんMugginoには防水性があり、水洗いできる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間11月4日まで。目標金額の40万オーストラリアドルに対し、記事執筆時点(日本時間9月16日12時)で集まった資金はまだ590オーストラリアドルとのことだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」