UPDATE ベルリン発--ワコムは、ドイツで開催中の大規模な国際家電見本市「IFA 2015」に参加し、同社の既存製品に対するアップデートとともに、新たなデジタルノートソリューション「Bamboo Spark」を発表した。アップデートには、「iPad」向け汎用スタイラス「Bamboo Fineline」の最新版や消費者向けのグラフィックスタブレット「Intuos」のほか、タッチスクリーン端末で使えるパッシブ方式のナビゲーションスタイラス「Bamboo Solo」と「Bamboo Duo」などがある。
とりわけ注目すべきデビューを飾り、混戦模様のデジタルノートソリューション分野に参入したのがBamboo Sparkだ。Sparkは「iPhone」またはiPadを入れるポケット付きのスマートフォリオで、実物のノートパッドをセットするスペースを備え、付属のボールペンでフォリオと通信する。フォリオの下部には電源スイッチがあり、中央のボタンでモバイル端末とBluetooth接続できる。価格は160ドル。
Sparkは既存の技術を結集させたもののように思えるが、使い勝手と機能をうまい具合に併せ持つレベルにはまだ達していないようだ。フォリオにセットした紙の上でメモを取ると、ペンのストロークがフォリオに転送され、接続端末やワコムの「Cloud」と自動的に同期する。要するに、ユーザーが文字を書いたりスケッチしたりすると、そのページに書かれたものが送信される仕組みだ。
ペンのストロークは、ワコム製のスタイラスでも採用されている電磁誘導(EMR)技術を用いてキャプチャされる。また、フォリオに内蔵のセンサボードが低エネルギーの磁場を生成し、この磁場を介してペンの動きをトラッキングする。その信号を適切に送る素材を採用したカートリッジが使われているため、替え芯もワコム製のものが必要になる。
同社によると、替え芯は約3カ月使用でき、ペンにあらかじめセットされているほかに予備の替え芯2本が付属する。また、同フォリオは1回の充電で最大8時間の連続使用が可能だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡