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空き部屋シェア「Airbnb」流の“おもてなし”--日本代表インタビュー - (page 3)

藤井涼 (編集部)2015年08月28日 13時00分
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――ユーザーによる良質なコミュニティによって、一部の悪質なユーザーが自然と淘汰されていく状況にしていくのですね。

 すでにそうなっています。Airbnbはサービスを開始して7年が経ちますが、現在はホストとして登録する際に、電話番号やメールアドレス、住所を記入いただき、Facebook、Google、LinkedInなどのIDと連携することで、ちゃんと実在しているのかなど、人となりを確認しています。また、パスポートも登録いただくので、かなりの情報は我々の方で預からせていただいています。

 また、ホストとゲストがお互いに評価しますので、もしゲストが騒いだり汚くして帰ってしまうと、ホストに「この人は汚して帰りますよ」と書かれてしまいます。そうすると、次にその人が予約しようとした時に、そのホストの方が過去のレビューを見てお断りするんですよ。そこでどんどん淘汰されていくので、すでにエコシステムは回っている状況です。

――将来的に、Airbnbで生計を立てる人も出てくるのでしょうか。

 グローバルでみた時に、一番多いのはカジュアルホストという方々です。Airbnbを生業にしているのではなく、時間のある時におもてなしをするという形が多いので、家のローンの足しにするとか、お孫さんにプレゼントを買うための足しにするという感じになっていくと思います。どちらかというとAirbnbによって、それぞれの地域に新しい周辺ビジネスが生まれてくると思います。たとえば、鍵を代わりに渡すサービスですとか、シーツ交換サービスですとか、ホストをサポートするようなサービスですね。

 もともとAirbnbは、創業メンバーが翌日の家賃が払えず、簡易的なウェブサイトを作って、エアマットレスを3つ貸し出したところから始まっているんです。ニューヨークでこの間お会いしたホストの方は、本当だったら家を手放さないといけなかったけれど、Airbnbでたまに貸し出すことでローンを支払うことができたとか、そういうエピソードは結構聞くので、日本でもそういった形でお小遣いが入る程度に、カジュアルに利用していただければと思います。

――東京オリンピックが開催される2020年に、Airbnbは日本でどのような役割を果たせると考えますか。


 実は2014年のリオのワールドカップの時には、Airbnbが代替宿泊の公式スポンサーとなり、約5万人のホストがワールドカップのために自宅を提供しました。大体5人に1人がAirbnbに宿泊したという実績が残せたので、オリンピックでもまた一緒に何かやりましょうという形で、ご協力させていただくことになっています。

 我々1社ではないと思いますが、シェアリングエコノミーで日本の方々がおもてなしをすることで、少しでも多くの方が日本に宿泊できるようにはしたいと思っています。先ほどのHarukoさんのように、ゲストを一緒に皇居まで連れて行ったり、美味しい和菓子屋さんでお茶を楽しんだりと、宿泊そのものを越えた、包括的な国際コミュニケーションを生きがいにされているホストの方もいます。

 私たちのやりがいやモチベーションというのは、そういったホストやゲストの方に、実際にAirbnbを使っていただいて「本当に人生が変わって楽しい」「こんな新しい体験ができると思っていなかった」と言っていただくことなんです。そういった動きがもっと日本全体に広がればいいと思っています。

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