Dr. Dre氏が過去における女性への暴力を謝罪したことを受けて、Appleは米国時間8月21日、従業員である同氏を支持する声明を出した。Dre氏の若い頃における暴力行為について、同社が公の場で発言するのはこれが初めてだ。
AppleはThe New York Times(NYT)への声明で、「Dreは、過去に犯した過ちについて詫びた。そして、今の自分は25年前の自分とは違うと話している。われわれは彼の誠実さを信じている。Dreと1年半一緒に仕事をしてきたわれわれは、彼が変わったことを確信している」と述べた。
Apple関係者の1人に追加のコメントを求めたが、この声明の内容を繰り返すにとどめている。
映画「Straight Outta Compton」(若手ラッパー時代のDre氏を描いている)は、同氏が女性に暴力を当時振るっていたことをごまかしているとして批判を浴びており、同氏の暴力的な過去は社会的な話題の一部になっている。しかし、Appleにとって、それは、テクノロジ業界は女性に不利だという不満をさらに悪化させる新たな要因だ。今回の一件の前には、多様性に関する一連の調査報告書が発表されている。それらの調査では、Appleを含むテクノロジ企業では、白人男性が従業員と幹部社員の大半を占めていることが明らかになった。シリコンバレーのベンチャーキャピタル企業Kleiner Perkins Caufield & Byersに対する性差別訴訟も大きな注目を集めた。
Dre氏(本名Andre Young氏)は、Appleが2014年にBeatsを33億ドルで買収したことで、Appleの従業員になった。Beatsは、レコード会社幹部のJimmy Iovine氏が創設したヘッドホンを扱う会社だ。
Dre氏の過去における女性への暴力は2週間前、Dee Barnes氏がエッセイを発表したことを受けて表面化した。Barnes氏はそのエッセイで、1991年にDre氏から暴行を受けたことを詳述し、伝記映画「Straight Outta Compton」にBarnes氏の話(とDre氏の暴力の被害に遭ったと主張するほかの女性たちの話)が登場していないことを指摘した。Barnes氏に対する暴行に関連する容疑について、Dre氏は不抗争の答弁をしており、Barnes氏との民事訴訟を示談で解決している。
Dre氏は21日の声明で、「過去に私が傷つけた女性たちに誤りたい。私は過去に自分がしたことを深く後悔しており、それが私たち全員の人生に永久に消えることのない影響を与えたことを理解している」と述べた。「私は25年前、暴飲し、人生における実際の仕組みを知らずどうしてよいか分からない状況にある若者だった。しかし、これは、自分の行いに対するなんの言い訳にもならない。私は、結婚して19年になるが、家族にとってより良い人間になるよう努力しており、その過程において導きを探し求めている。自分ができることはすべてしており、あのような人間とはもはや決して同じではない」(Dre氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス