両側面が湾曲したサムスン「Galaxy S6 edge」を大型化してみよう。簡単に言えば、それがサムスンの5.7インチスマートフォン「Galaxy S6 edge+」だ。4月に大きな話題を呼んだ5.1インチのS6 edgeとの明確な違いは、サイズ以外にない。
この大型スマートフォンS6 edge+は、ほぼすべての主要ハードウェアスペックがサムスンの新型端末「Galaxy Note 5」と共通であり(「Galaxy S6」とS6 edgeとも共通部分が多い)、違いと言えばNoteシリーズのトレードマークであるスタイラスがないことくらいだ。しかし、edge+は両側面が湾曲したスクリーンを備え、その側面ディスプレイでさまざまなアクションのメニューショートカットを利用できる。
S6、S6 edge、Note 5と同様に、S6 edge+もガラスとメタルを使った美しい筐体を採用し、それによって小型化が実現したが、取り外し可能なバッテリとmicroSDカードスロットがその代償として廃止された。この2つは、2015年にデザイン方針を変更するまでサムスンが誇りとしていたものだ。
サムスンのスマートフォンラインアップにおけるS6 edge+の存在は重要である。なぜなら、S6 edge+は、基本的に同じスペックをより大型の端末で提供することで、より小型のS6 edgeに対する需要を利用することができるからだ。顧客がS6 edgeを気に入ったのなら、その大型版を提供すれば間違いなくもっといい結果になる、という考え方である。しかし、この4カ月で似たような端末がリリースされるのは、edge+で4機種目だ。そのせいで消費者が混乱し、サムスンの各端末の販売台数が減少してしまうかもしれない。売り上げ低下が続くサムスンにとって深刻な問題だ。
にもかかわらず、S6 edge+の独自性を可能にしているのは、Note 5を上回る高価格である。Note 5は「S Pen」スタイラス搭載モデルだが、スタイラスを使うつもりのないユーザーが多かったとしても、この大型画面の「Android」端末2機種の中では、価格という理由だけでNote 5の方が人気になるかもしれない。つまるところ、S6 edge+の価格を押し上げているのは、クールな見た目の側面ディスプレイということだ。
Galaxy S6 edge+はゴールド、シルバー、ブラック、ホワイトが用意されているが、地域によって、カラーバリエーションは異なる可能性もある。価格は小売店や国によって変わるものの、全体的にS6 edge+はNote 5より高価だ。
Galaxy S6 edgeの両側面が湾曲したスクリーンと薄い縁になじみがある人なら、大型モデルS6 edge+の均整の取れたシルエットをもう知っているはずだ。ガラス(とその下のディスプレイテクノロジ)が左右の縁を包み込み、側面の下の方までを覆っている。
最も薄い部分(中央)はほとんどのスマートフォンより薄く感じるが、性質上、側面が少し鋭くなっているので、握りやすい。比較的厚い四隅は丸みを帯びており、曲線と物理的な寸法というテーマを守っている。
両側面が湾曲しているにもかかわらず、スクリーンサイズは完全な5.7インチで、その全体を完全に使用し表示させることができる(初代「GALAXY Note Edge」では、細長いナビゲーションスクリーンが常に表示され、無効にすることができなかった)。スクリーンの上には、5メガピクセルの前面カメラとセンサ群が並ぶ。スクリーンの下には物理ホームボタン(と統合された指紋リーダー)が配置されており、その両側にタッチセンサ式の「Recent」ボタンと「Back」ボタンがある(ホームボタンを長押しすると、「Google Now」が起動する)。
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