マイクロソフトは米国時間8月19日、「Windows Server 2016 Technical Preview 3」をダウンロード公開した。
今回のビルドでは、Microsoftが同製品に組み込もうとしているコンテナの一種がサポートされている。アプリケーションを他の運用環境から切り離して実行することを可能にするMicrosoftの「Windows Server Container」が、このビルドに搭載された。Windows Server Containerは、「Docker」オープンソースプロジェクトの一部だ。これらのコンテナは、「PowerShell」かDockerクライアントを使って展開および管理することができる。
しかし、今後公開予定の「Hyper-V Container」はまだこのプレビュー版に搭載されていない。Microsoft関係者は、Hyper-V Containerは将来のプレビュービルドに組み込まれると述べたが、具体的な日程は明言しなかった。
またMicrosoftは19日、「Visual Studio」と「Visual Studio Online」のアップデートを公開し、新プレビュービルドのWindows Server Containerをサポートした。ユーザーは、「Microsoft Azure」でWindows Server Containerホストを作成して、「ASP.NET」ウェブまたはコンソールアプリをコンテナにパブリッシュし、アプリをコンテナホストに展開できるようになる。
今回の新プレビュービルドには、「Nano Server」関連機能のアップデートも含まれる。Nano Serverコンソールから直接ネットワーク構成を確認して修正する機能をユーザーに提供する「Emergency Management Console」や、「Nano Azure」仮想マシンの作成を可能にする新しいPowerShellスクリプトが用意されている。
Nano Serverは、簡素化した軽量のWindows Serverを実行できるオプションをWindows Serverユーザーに提供する。Nano Serverは「Windows Server Core」の約20分の1のサイズで、必要不可欠なコンポーネント(「Hyper-V」、クラスタ、ネットワーク、ストレージ、「.Net」、「CoreCLR」)だけで構成される。ユーザーインターフェースは備えない。
新プレビュービルドには、拡張性の高いネットワークコントローラと、ソフトウェアによる負荷分散機能も追加されている。
「System Center 2016 Technical Preview 3」も19日に公開された。
Microsoftによると、Windows Server 2016とSystem Center 2016は2016年に一般発売される予定で、それまでは今後も両製品のプレビュー版を提供していくという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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